リグライ、スノライなど
□彼氏?彼女?
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☆☆デート?☆☆
買い物に一緒に出かけるのは別にいい。
嫌じゃない。
だけど、なんで歩くの早いんだ?
ムカつく…
目の前の長髪男を睨みつけ、
それでも必死に追いつこうとしてるのに追いつかない。
その男リグディは、両手をポケットに入れて歩いていた。
彼からしたら、普通に歩いているだけだ。別に彼氏、彼女の関係ではない。友達以上恋人未満ってところだ。
一緒に出掛けてるのに少しぐらい気にしろ!
男の長髪をグイッと掴み引っ張る
「うわっ。いたっ!」
ふらついたものの、体制を立て直したのは流石だ。
「ライト!なんで急に髪を…」
痛そうに自分の頭を撫でながらライトニングを睨みつける。
「一緒に買い物にって言ったのはお前のハズだが?1人でスタスタ行くなら一人で行ったらどうだ?」
リグディは、ライトニングが何で怒っているのか理解した。
「わりぃ〜。飯おごるから許してくれよ。なっ?」
無邪気な笑顔を見せてくる彼、私はこの表情をしてる彼に弱い。
こいつは、多分知っているのだろう。そういうのもムカつくんだ。
でも、お腹空いたし…
「…パスタがいい。」
リグディが、ニコッと笑う。
そう返事をするのを知っていたかの様に、今度は手を繋いで歩き出した。
手を繋ぐのだって初めてじゃないのに少しドキドキした。
おしゃれなカフェ風のレストランにつき、メニューを見ながらたまに彼を覗く様に見る。
「なんだ?まだ怒ってるのか?」
頭を撫でられる。
「怒ってない。ってか子ども扱いするな。」
「お前、この店のクリームパスタ好きだろ?これにするか?」
メニューを指差しながら、尋ねる彼に「それにする。」とクスッと笑いながら言うと、今度はリグディの顔が赤くなる。
「?どうした?顔赤いぞ。」
どうした?と言われても、こいつ滅多に笑わないから不意の笑顔は卑怯だ。
「いや、なんでもない。」
なんだかんだで注文も済み
料理が運ばれてくる。
「ワインでも飲むか?」
「ああ、いいな。おごってもらえるんだし。」
嫌味っぽく言ったのに
クスッと笑われた。また、子ども扱いか…
なんだ?大人の余裕か?
本当に、ムカつく…
食事も終わり、また、2人手を繋いでショッピングしたり、ゲームセンターに行ったり、楽しい時間を過ごした。
「公園いかないか?」
「ああ。」
ベンチに2人で並んで座り、綺麗な夕日を見ていた。
チラッとリグディを見る。
ドキドキする。これじゃあデートだ。
「暗くなって来たし帰るか?」
と、ベンチから立ち上がる。
「座りたかっただけか?」
「ああ。ずっと歩いてたからな。それに、足痛かっただろ?」
履きなれないパンプスを指差し
笑顔で言われたら、何も言い返せれない。
「気付いてたのか…」
「まぁな。おぶってやるよ。」
「いい。自分であるける。」
「遠慮するなよ。」
「嫌だ。…ヒゲ、当たるから。」
「なんだよそれ…」
なにか思いついた様に、ライトニングが立ち上がる。
「髭触っていいか?」
「どうぞ。お好きな様に。」
ニコッと笑う彼。
恐る恐る手を伸ばして髭を触る
「やっぱり、ジョリジョリする」
ちょっと、マズイな、
この距離ライトの上目遣い…
まだお酒が残ってるのか?
ライト顔が赤いな
指でライトニングの顎をくいっと持ち上げ目線を合わす。
殴らればもう手を出さないと自分に言い聞かせ、
ライトニングの唇を親指で撫でた。
彼女と目が合う。
恥ずかしそうだけど、もの欲しそうなそんな表情に理性が吹き飛んだ。
啄むようにキスを落として、それから恐る恐る開かれた彼女の柔らかい唇の間に、自分の舌を割り込ませていく。
その舌に自分の舌を絡めると、くちゅっと音を鳴らした唾液が唇の端から溢れて頬を零れ落ちる。
体温を奪い合うような深い口づけ
「……んっ…」
リグディの服をギュッと握り占める。
やっとの事で、理性を働かせたリグディは、ライトニングから唇を離した。
「バカ。何で抵抗しない?」
肩で息をしているライトニングを抱き締めた。
「前にも言ったハズだ。
お前だからいいと…いい加減わかれ。」
「わかってるつもりだったんだがな…。
ダメだ。俺、お前の事好きみたいだ。」
「みたいって…?」
「今日泊まってかないか?」
「いつも迷惑そうにするくせに…」
「………彼女としてならイイか?」
「……バカ。断る理由がないだろう。私だって、リグディの事好きなんだから。」
そう言うと、するりとリグディの腕から逃げ、手を差し出した。
「今度おいて行ったらゆるさないからな」
リグディは、手をとって、
「はい。お姫様。」
「バカ」
今度はちゃんと2人で並んで手を繋ぎ夕暮れの道を歩いて行きました。
そして彼氏?彼女?と2人は疑問形にする事はなくなったのでした。
☆☆☆
すいませんグダグダでした。