リグライ、スノライなど

□彼氏?彼女?
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深夜12時を過ぎた時間、家のドアホンが鳴り響く。

「こんな時間に…誰だ?」

仕事をしていた男は、その手を止めて、玄関へと歩き、ドアを開けた。

「すまない、飲んでたら電車がなくなった。今日泊めてくれリグディ。」

玄関先には、少し酔っているのだろう、頬がほんのり赤い、ピンクブロンドの女性が立っていた。
彼女は、リグディの可愛い部下だ。
リグディは、呆れ顔で額に手を当てた
「ライト、お前今週何回目だ?」

「3回目」

悪びれる様子もない。
「ダメか?じゃあ」

その場を去ろうとするライトニング

「まて、まて」

慌てライトニングの腕をつかんだ

「なんだ?泊めてくれないんだろ?」

「バカ、この辺は治安が悪いんだ。お前1人で帰すわけにもいかないし、はぁ〜。入れ」

リグディは、もう諦めるしかなかった。

ライトニングは、ズカズカと部屋に入ると、ソファに座りこんだ。

その様子を確認し、リグディは、
玄関のカギをしめ、ライトニングに冷たいペットボトルの水を手渡す。

「ありがとう」
「どういたしまして」

ライトニングの顔をチラッとみて、また、ため息

「なぁ、ライト俺たち付き合ってるわけでもないし、男の家に転がり込んでくるのは、流石にマズイと思うんだが…信頼してくれるのは嬉しいんだが…」

「…うん」

やけに素直…こいつ酔ってるのか?
いつもなら、そんな事わかってる!とか突っかかってくるのに…

考えてても仕方ないので、やりかけの仕事に手をつけだす。

仕事が終わると、ライトニングが勝手にシャワーをかりたらしい
リグディのパジャマの上だけ着た状態で頭をゴシゴシ拭きながら、まるで当然のようにリグディの前に現れる。
男物のパジャマ、しかも上だけ
胸元はかなり開いていて、すらっとした足がかなり露出している。
この状況はマズイ

「お前本当に、わかってるのか?」
「何がだ?…ああ、スマン。パジャマ借りたぞ。」
「バカ違う!そこじゃないだろう!俺は男だ!」
「そんな事は、わかってる。
何をそんなにカリカリしてるんだ?」
「お前のせいだ!」
「寝るぞ」

ライトニングは、リグディの手を掴むと、寝室へ連れて行こうとする。
「まて、まさか一緒に寝るつもりか?」

「ソファーじゃ寒いだろ?風邪をひく。お前に風邪をひかれると困るんだ。仕事上」
当然だと言わんばかりの顔のライトニング。
風邪をひく以前に、男とベッドで寝るという事を警戒しないのだろうか?
まさか、日常茶飯事?
こいつの頭はどうかしてる。

「ライト?言ってる事わかってるのか?」
「私は眠いんだ。横に寝るぐらい別にいい。」
「お前が、よくても…」
「勘違いされたら困るから、言っておく。お前だからいいと言っている。」

はぁ、とりあえず寝室へ行って抜け出せばいいと思いながら、仕方なくベッドに入る。

ライトニングはすぐに眠ってしまい抜けだそうとしたが、すでに遅かった。
リグディは、ライトニングに抱き枕の様に抱きしめられてしまっていたのだ。

本当に、俺ってこいつにとってなんなんだろうか?

こんなの許すのお前だけなんだぞ、わかってんのか?
はぁー、惚れた弱みだな…
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