シドライ

□気になる噂
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シドライリグ
ライトさん騎兵隊設定です。

朝、司令室…コーヒーの匂い…
ライトニングはこの時間が好きだった…

強化ガラスが一面にはられている手前にあるレインズの席にどかっと腰を落ち着けてコーヒーを飲んでいるレインズ…その左側にリグディがレインズのデスク前で書類片手にコーヒーに口をつけている

いつもの光景…

「かっこいいな…」
ボソッと独り言を言った。

昨日、女性隊員が噂をしていた事を思い出した。

「准将と大尉って、付き合ってるんですか?」

ブッーっと2人が飲んでいたコーヒーを吹き出し、咳き込んだ…

ライトニングは
サッとタオルを2人に渡した。

「ファロンッ‼なんだ?いきなり…」

顔を拭きながらファロンを睨む大尉…
「すみません…昨日ちょっと噂を聞いたので…つい…」

「噂?」
レインズが気になった様子で聞いてきた。

「准将と大尉がいつも一緒にいるから…きっと付き合ってるんだろうと…で、だったらどちらが上かとか…話してた…んです…」

なんだか話してるこっちが恥ずかしくなってきた…

「私は…君と付き合ってるつもりだったのだが…」

目つきが怖い…怒っている?

「そうですが…別にヤった訳ではないので…」

大尉がその言葉に驚く

あの手の早い准将が、付き合ってる女に手をだしてない?
ありえない…

「ファロン?もしかして経験なし?」

顔が真っ赤になった。
わかりやすい…
よしッとガッツポーズ

「准将閣下が手出せないなら、俺がもらおうかな…」

何をだ…

「リグディ、エクレールから離れなさい。」

「知ってるか閣下?ファロンモテるんだぜぇ。確か、医務室送りが一ヶ月で、10人越え…」

軍人が、この女にかなわない…
背筋がぞくっとした。

「そいつら、個人的にパージしてもいいんだがな…」


怖い…
パージは、ヤダ…
ってか、話しがそれてる…
大尉、パージの言葉聞いて仕事をしだした。

「で?結局付き合ってるんですか?」

「やめてくれ、俺はゲイじゃない。」

リグディの椅子に近づき
本当に?って少し大尉を覗き込む
ようにしたら、腕を掴まれた。

「試すか?」
悪戯に笑う彼はズルい…少し目を細めると、ギュッと抱きしめられた。
「俺は女が好きなんだ…ーーが。」

えっ?…聞こえなかった…

「ほらっ、あっちがヤキモチやいてるから…」

いってやれと言わん限りに背中を押された。
レインズの、席に近づいた。

「シド?」

グイッと手を引かれレインズの膝に座らされる。

「まったく…君は…ずっとここに縫い付けときたいよ。」

優しい笑顔にドキドキしてしまった。

「エクレール、男に言い寄られたら言いなさい…」

ライトニングは首をかしげた。

「跡形もなく消し去ってあげるから…」

背筋がゾクゾクして、レインズの顔を見られなかった。

なんだか、噂なんかどうでもよくなってしまった…

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