ホプライ

□どういう関係?
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「エストハイム君とはどういう関係ですか?」

非番の今日、ただホープの学校の近くでランチをしていたら見知らぬ女…ホープと同じくらいの女の子に声をかけられた…

どういう関係…と聞かれても…
見知らぬ人に言う必要もないのでは…
ここは人の目もあるし…

さて…どうするか…

自分の前の席にどかっと腰を落ち着けてしまった彼女をチラッと見て…というか、先に名乗らないのか?
ライトニングの視線に気づいたのか…

「あっ。すいません、私はマリです。」
「ファロンだ…で?ホープの事か?」
「はい。私あの、エストハイムくんが好きで…たまに貴方と一緒に歩いているのを見かけて…それで…」
「私を見かけたから、声をかけた…と?」
「そうです。」

まいったな…
見た目大人しくて可愛らしい彼女…

ホープにお似合いだ…

「すまないが…本人に聞いたらどうだ?」

「あのッ…」

タイミングよく、コミュニケーターの音が鳴り響いた。
ホープ…着信の名前にため息を漏らし、耳にあてた。
「はい。」
「ライトさん!今、何処ですか?」
「大学の近くのカフェ…
可愛い女の子がいるぞ。」

「それってライトさんですか?」
こいつはバカか…
「5分でこい。」
「それは無理です。ここから10分はかかります。」
「じゃあ賭けをしよう。お前の好きな物をやる。だから…」
「じゃあ、今日ライトさんをください。」
「エロがき。きってから5分だ…じゃあな、」

ピッとコミュニケーターをきった。

彼女にメニューを渡し、店の人に声をかけ注文する。
ライトニングの前にはもうちゃんとランチはあるのに…
「ホープが来る。あと1分か…飲み物だけでいいの?」

「大丈夫です。」
カランッと店に客が来た事を告げるベルが聞こえたかと思ったら机の脇で息切れしてる銀髪の姿が目に入った。

「4分50秒…チッ、私の負けで、ホープ、お前に話しがあるんだとこの子…」

「ちょっと…はぁ…待って。」
息切れしている彼を気にすることなく、
さりげなく、水を彼の前に置き、パスタを食べるライトニング…
「ライトさん、約束守ってくださいよ。僕死んじゃいます。いくらなんでも…無茶苦茶です。」

水を一気に飲み干したところに、先ほどライトニングが注文していたものが届く。
ホープの前に置かれたパスタ…
「昼たべてないだろ?」
「ああ、ありがとうございます。
で?あの…状況がわからないんですが…」

前に座る女の子をチラッと見てライトニングに話しかける。

「私とお前の関係が知りたいそうだ…」
「関係…って…」

なんで言ってくれないんですか?って顔をしているホープにため息をついた。

「では、仮にリグディが私の彼だとして、お前がリグディにどういう関係?と聞いて恋人と言われたら信じるのか?」

なぜ仮にリグディが彼なんだ?
いや…でも…信じないな…本人から聞きたいと思う

「僕なら本人に直接聞きたいですけど…」
「だからよんだんだ…バカ…」

「エロがきとかバカとかヒドイんですけど…
でも、好きです。」

目の前に座るマリに目をやる

「ぼくはこの人の彼氏です。」

「すみません、私あの…エストハイム君が好きで…
気になってしまって…
あの…エストハイム君が幸せそうなんでよかったです。
ごめんなさい…お休みの所…私失礼します。」

そう言うと、彼女は立ち去ってしまった。

「ライトさん。約束ですからね。」

はて?なんの事?
ライトニングは首を傾げた。
「ライトさんをください。」
「つまり、抱きたいという事か…」

真っ赤になったホープを見てクスッと笑った。

机の上の紙をすっと持ち、代わりにカードをホープの前に置いた。

「?」
「私は帰るぞ。私の家のカギ…」

真っ赤なホープの耳元で
「今夜…待ってるから…」
と囁けば、彼はパスタにがっついた。

まだまだ、私の彼は…子供かなぁ…
ここで、キスの一つ欲しいのに…

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