ホプライ
□はじめてのU
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はじめての*の続編です。
気怠い身体をなんとか起こし、横にあった温もりをふと見た…
「ライトさん…」
彼女はまだ夢の中…その寝顔は幼く見えた。
頬にかかったピンクブロンドをそっとどけてやった。
「んっ。ほーぷ?」
舌ったらずで可愛い声。
目を覚ました彼女を思わずぎゅっと抱きしめた。
「どうした?」
「いえ、幸せだなって。」
優しく言う彼に、ぎゅっと抱きしめ返した。
「ホープ、汗かいたし…シャワー浴びてきてもいいか?」
「一緒に入りますか?お風呂」
悪戯に笑われれば、ドキドキが増すばかりで…少し困ってホープから目を逸らした。
「いいぞ。一緒に入っても。」
「ほんと?」
意外だったのだろう。
少し間抜けな顔をしている彼をクスッと笑った。
「本当だ。」
「笑わないで下さい。嬉しかったんですから。」
恥ずかしそうにする彼も可愛くて
肩に頭を埋めてみた。
絶対照れてる…
「ホープ、明日は休みか?」
「バイトが入ってますけど…」
ホープは、ノラのカフェでバイトをしている。
ホープ目当ての子も多いらしく、
女の子にチヤホヤされてる姿を何度も見てるからあまりホープがバイトしてる時間はいかない様にしているものの…
やっぱりいい気はしない。
「バイトか…」
「どうしてです?」
ひょこっとホープが覗き込む。
「ん?聞いただけだ。朝早いのか?」
「いえ、昼からです。」
「そうか…」
たまにはノラのカフェに行こうかな。ホープを覗きに。
「さて、お風呂入りましょう。」
ふわっと白いシーツを身体に巻き付けられ、お姫様抱っこをされた。
「ホープ!恥ずかしいから」
顔が真っ赤になっている…絶対…
「ライトさん、ウエディングドレスきてるみたいです。」
確かに全身真っ白だが…どうやったらウエディングドレスにみえるんだ?
「ライトさん、後二年待っててください。そしたら、本物のウエディングドレスを僕の為に着て下さい。」
「いいのか?そんな事言って…
別れられなくなるぞ…」
「別れるなんて考えられません。
僕はライトさんだけです。」
真っ直ぐ過ぎる彼の首に腕を回しそっと唇をつけた。
「いつまでもまってやる。
幸せにしてくれるのだろ?」
「もちろんです。」
照れ臭そうに笑う彼が愛おしくて離れたくなくなった。
「ホープ、お風呂は後にしないか?」
きょとんとしたホープの顔…
「もう一回したくなった。」
黒い方の彼の笑顔…
「エッチですね、ライトさん…
今度はライトさんが上で♪
嫌って言ってもずっと離してあげませんから。」
「私も言っておく。離したいと言っても離れてやらないからな。
覚悟しとけよ。」
2人は、互いに求めた。ファルシの朝日が登ったのにも気付かず夢中で抱き合った。