ホプライ

□いつかくる幸せ2…ホプライ
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隣に眠ったライトニングの頬を撫でていたら涙が流れた…

「僕は、貴方が帰って来るのをずっと待っていたのに…」

…私は何故生きているんだ?…

「貴方は…くっ…」

僕は、貴方を苦しませる為に待っていたんじゃないんです…


幸せに…したいのに…


涙が溢れて止まらなかった。




☆☆☆

意識を浮上させたライトニング…

「私…」

ホープの胸の中で泣き崩れ眠ってしまったようだ…

リビングは灯りで照らされていた。
あれだけ泣けば、恥ずかしさしかなくて、
おずおずと、リビングへ足を運んだ。

ひょこっと覗き込めば、
ホープが夕食を机の上に並べていた。

ホープがこちらを向くと身体が強張った。

「あっ、ライトさん。
おはようございます。」

いつもの笑顔で言われればこちらの調子が狂ってしまう…

「おはよう。」

なんだかぎこちない自分の挨拶に苦笑いをする。

「今起こそうと思っていたんですよ。」

いつもの笑顔…のハズがどこか違和感を感じた。

…ホープ?

キッチンに戻ろうとするホープの腕を掴んだ。

「どうしたんですか?ライトさん…」

振り向こうとしないホープ…

「……ごめん…」

「え…」
驚いて振り返るホープ…

「さっき、あんな事を言って…
お前は頑張ってくれてるのに、言うべき言葉ではなかった…本当にごめん…なさい…」
頭を垂れるライトニングを見てあたふたしてしまうホープ…

「や、やめてください。
僕は気にしてませんから…」

「嘘をつかなくていい…泣いたんだろ?」

頭を上げたライトニングはホープの頬をそっと撫でた。

「ライト…さん…」

ライトニングの手を掴めば、また涙が溢れた。

「お前は、変わらないな…
14歳のあの時と…」

弱いくせに、突っ走って倒れて…
それでも、
魔法も精神力も一番強かった…

私はホープが居たから…何も気にせず突っ込めた…
ホープが居たから…

「守るって言ったのに…
私は、守られてばっかりだな
…」

「ライトさぁん。」

ライトニングはため息をついた…

「情けない声を出すな。
男前が台無しだぞ…」

ガバッと抱きついてくるホープの背中をポンポンっと撫でてやる。
「いいです…男前じゃなくても…」

「もう泣くな…もう、あんな事言わないから…」

「本当に…?」

「ああ。お前が守ってくれるんだろ?」

涙をぬぐいニコッと笑うホープ
「はいっ。」

「やっぱり、お前は笑顔が似合うな。」

「エクレール…。」

不意をつかれ本名で呼ばれれば身体が強張った…
さっきと、打って変わって真剣な眼差しのホープにドキっとした。

「あの…本当は、もう少しエクレールの体調が良くなってからと考えてたんですけど…」

スッと目の前に四角い小さな箱を差し出される。

「???」

「僕がエクレールを守る。
この先ずっと何があっても…
どんな事があっても、絶対守ってみせるから…
だから…
だから僕と結婚してくれませんか?」

「!!!!!」

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