ホプライ
□いつかくる幸せ2…ホプライ
1ページ/1ページ
隣に眠ったライトニングの頬を撫でていたら涙が流れた…
「僕は、貴方が帰って来るのをずっと待っていたのに…」
…私は何故生きているんだ?…
「貴方は…くっ…」
僕は、貴方を苦しませる為に待っていたんじゃないんです…
幸せに…したいのに…
涙が溢れて止まらなかった。
☆☆☆
意識を浮上させたライトニング…
「私…」
ホープの胸の中で泣き崩れ眠ってしまったようだ…
リビングは灯りで照らされていた。
あれだけ泣けば、恥ずかしさしかなくて、
おずおずと、リビングへ足を運んだ。
ひょこっと覗き込めば、
ホープが夕食を机の上に並べていた。
ホープがこちらを向くと身体が強張った。
「あっ、ライトさん。
おはようございます。」
いつもの笑顔で言われればこちらの調子が狂ってしまう…
「おはよう。」
なんだかぎこちない自分の挨拶に苦笑いをする。
「今起こそうと思っていたんですよ。」
いつもの笑顔…のハズがどこか違和感を感じた。
…ホープ?
キッチンに戻ろうとするホープの腕を掴んだ。
「どうしたんですか?ライトさん…」
振り向こうとしないホープ…
「……ごめん…」
「え…」
驚いて振り返るホープ…
「さっき、あんな事を言って…
お前は頑張ってくれてるのに、言うべき言葉ではなかった…本当にごめん…なさい…」
頭を垂れるライトニングを見てあたふたしてしまうホープ…
「や、やめてください。
僕は気にしてませんから…」
「嘘をつかなくていい…泣いたんだろ?」
頭を上げたライトニングはホープの頬をそっと撫でた。
「ライト…さん…」
ライトニングの手を掴めば、また涙が溢れた。
「お前は、変わらないな…
14歳のあの時と…」
弱いくせに、突っ走って倒れて…
それでも、
魔法も精神力も一番強かった…
私はホープが居たから…何も気にせず突っ込めた…
ホープが居たから…
「守るって言ったのに…
私は、守られてばっかりだな
…」
「ライトさぁん。」
ライトニングはため息をついた…
「情けない声を出すな。
男前が台無しだぞ…」
ガバッと抱きついてくるホープの背中をポンポンっと撫でてやる。
「いいです…男前じゃなくても…」
「もう泣くな…もう、あんな事言わないから…」
「本当に…?」
「ああ。お前が守ってくれるんだろ?」
涙をぬぐいニコッと笑うホープ
「はいっ。」
「やっぱり、お前は笑顔が似合うな。」
「エクレール…。」
不意をつかれ本名で呼ばれれば身体が強張った…
さっきと、打って変わって真剣な眼差しのホープにドキっとした。
「あの…本当は、もう少しエクレールの体調が良くなってからと考えてたんですけど…」
スッと目の前に四角い小さな箱を差し出される。
「???」
「僕がエクレールを守る。
この先ずっと何があっても…
どんな事があっても、絶対守ってみせるから…
だから…
だから僕と結婚してくれませんか?」
「!!!!!」