アクエリオンEVOL
□かぐらと!!
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「噛まれたらお友達も痛いんだよ!?」
近付いて何度人を傷つけてはいけないことを話しても、眉間に皺を寄せ口元を真一文字に結んだまま目を合わせようとしないカグラ君。そればかりか、隙あらば逃げ出そうとするのである。
「やだ!!」
今回も例に漏れず、頑として謝ろうとしない。
(はぁぁ、困ったわ…)
素早い動きで逃げ出そうとしたのをすかさず捕らえた。しかし…
「やだったらやだ〜!!!」
「イデデデ!!!!」
2歳の小さな手からは想像出来ない物凄い力で、私の乳を握り潰しにかかるカグラ君。
「抉れるから!!乳が抉れるからやめなさい!!」
無い乳を守る為、カグラ君を引き剥がしてゼシカ先生に引き渡した。
クレーターになったらどう責任取ってくれるのよ全く。
「ねぇカグラ君、」
「うぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ゼシカ先生も声を掛けるが、野性の動物のように大声を上げるカグラ君に何の効果も見られず困り果てていた。
そんな時、
「おはよー!」
控えめに朝の挨拶をして、亜麻色の髪の幼子―アマタ君が大好きなママに手を振り、そっと部屋に入って来た。
それを見た途端、