アクエリオンEVOL

□可愛いあの子
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『可愛いあの娘』の続きです☆
残念な仕上がりになっています/(^O^)\





…死にたい。





漸く落ち着いてきたアマタは、自らが犯した失態を振り返りうなだれていた。


―あれから暫し向かい合い、無言で赤面していた2人。

「…………」

「……………」

「……………」

「……ねぇ………あの…さ……
……座らない…??」

その状況に居た堪れなくなったアマタが、やっとの思いでベンチに座るのを提案したのだった。

腰を下ろしゆったり深呼吸したおかげで2人は落ち着きを取り戻し、今は互いに無言でジッと腰を落ち着けていた。

ベンチの前には太陽の光を反射して輝く海が広がり、心地良い潮風が二人を包み込む。


(敵の前で泣いちゃうなんて…ほんと何やってんだろ、俺。
でも…コイツに気持ち悪がられたって思ったら、なんでか凄く悲しくなったんだよね…)

なんで、どうして、と内から湧き上がったこの感情が何を意味するのか、アマタは理解出来ない。

ハァ…と溜め息をつくと、目の前の青い海をぼんやりと眺める。

ふと、座ってからも男が一言も喋らないことに気づき、アマタはチラリと隣を盗み見た。


灼熱の炎のような赤髪。

長い睫毛の間から覗く切れ長の金の瞳。

鍛えられ均整のとれた身体。



口を開けば暴言ばかりだが、黙っていれば精悍で整った顔付きの男に思わず見惚れてしまうアマタなのだった。


…一方、赤髪の男―カグラも突然の事態を上手く呑み込めずにいた。

コッソリ偵察に訪れたヴェーガで、偶々クソ女ことミコノの臭いを感じて。
感じるままに突き進んだ先には、どういう訳かミコノは居らず凄く可愛い娘が襲われている真っ最中で。
美少女の正体が無臭の男で。
なんかもう、めちゃくちゃ可愛かった。

カグラ的に簡単にまとめるとこういうことである。

この男は敵なのだ。だから不本意に助けてしまったとしても、そのまま放って置けばいい。

そのはずなのに、

(コイツの泣き顔見たら、心臓の辺りがドクドク五月蝿くなって…
何でか抱き締めてやりたくなった…)

何なんだこれ?
一体俺はどうしちまったんだ?


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