アクエリオンEVOL

□可愛いあの子
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(つかもうこのままで良いだろ!!似合ってんだしよ!!!←)

「君は敵だって分かってる!!!分かってるけど…
今は君以外、他に頼れる人がいないんだ…!!!」


だから、お願い…!!


捨てられた子犬のように、大きな瞳に涙を浮かべてカグラを見つめると、くんっとズボンを弱々しく引っ張った。


…こんな男心を擽るような事をされて無碍に出来る奴が居るだろうか。

(…ッ少なくとも俺には無理だ、断れねぇ…!!)

勢いよく顔を背けてアマタを視界から排除すると、カグラは耳まで真っ赤にした体をブルブルと震わせる。
そして目の前の衝撃に耐える為、深く深呼吸を繰り返した。


…よし、もう大丈夫だ。


「…分かった、分かったよ。買いに行けば良いんだろ?」

やっと落ち着いたところで仕方なさそうにそう答えると、

「えっ!!本当に!!?」

アマタは喜色満面の笑みを此方に向けた。


「―ただし、条件がある。」

「!!?…条件…?」

「まさかこの俺が願いを易々と聞いてやると思ったか??」

射抜くような金の瞳で睨むと、アマタはごくりと唾を飲み込む。


(何だ条件って……
もしかしてこの男のことだから、ミコノさんから手を引けとか!!!?)

カグラの考えが全く読めず、アマタの頭の中ではぐるぐると見当違いなことが巡り巡っていた。


「俺と一緒に…この街を歩け」

「ミコノさんから手を引けって言われてもそれだけは絶対に…!!!って、え?」


今、何て?


「ッだから!!!
俺と一緒に街を歩けって言ってんだよ!!!!///」

カグラが顔を赤らめて、吠えるようにそう叫んだ。

「言っとくが、俺のいない間にお前が変な奴らに襲われたら胸糞悪いからだかんな!!
他に変な意味はねぇ!!!」

必死になって言い訳している様が、キャンキャン鳴く野良犬の姿を思い浮かばせ思わずキュンとしてしまう。


(なんか…カワイイかも///)

アマタはクスッと微笑む。


「俺はアマタ、よろしくね!」

「…カグラだ」


よろしく、と小声でポソリ呟く男にまたまた笑みが零れるアマタだった…


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