ワガママな私とツンデレな君

□キス
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俺はこいつをお姫様抱っこして部室に逃げ込んだ。

(財前)「お前…」
(謙也)「もしかしてこの子が許婚か?」
(財前)「いや…確定じゃないんっすけど…」
(小春)「参りました」
(ユウジ)「はやっ!」
(小春)「だってー可愛いヤン!」
(白石)「名前は?何年生かな?」
「子ども扱いしないでください!私…中2です」
(遠山)「まぁ、わいより背、高いけど顔が幼な顏やなぁ」
「よく言われます」
(白石)「で…名前は?」
「涼宮凪紗です」
(財前)「で…何やねんお前…」

光君…
もしかして
怒ってる?
(財前)「人がおるところで、キスなんかすんなや!うっとしいやっちゃ」
「・・・」
約束…
覚えてくれてないの?
「ご…め…なさい」
私は走った。

(謙也)「ちょい!財前!」
(財前)「何すか?」
(白石)「今のは言いすぎや」
(財前)「ほんまのこと言っただけやないですか?」
(小春)「可哀想に…泣いとったよ…追いかけぇな」
(ユウジ)「そうや!そうや!」
俺が悪いみたいやん。
俺は悪くない…
ちょっとでも可愛いとか綺麗とか思った俺がアホやったわ。


ザァァァァァァァァァァァアアア
「雨…」
光君のバカ…
やっと会えたのに…
どうして…
また引き離すの?
約束…
やっぱり覚えててくれなかったなぁ…
「うっ…」
私は雨で重くなった着物をひきずって歩いた。
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