ONE PIECE3
□好み
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ローが乗船して数日
初め手探りで出身地の酒を勧めて様子を見ていたが、日々の様子を見ていてサンジはローが甘党だと気が付いた。
ある日の深夜
食堂に現れたローにサンジはカルーアミルクを差し出した。
「?」
ローは訝しんでいたが、
「あんた結構、甘いの好きなんだろ?」
当てられて頷くしかなかった。
「何でわかった?」
「食後にコーヒー出すと砂糖入れてるし、甘さのくどいおやつ出しても手をつけるじゃねぇか」
「そうだな」
「どんなのが好きなんだ?」
「どんなの?」
「デザートだよ」
「別に普通のいちごショートみたいながすきだが?」
「わかった。今度作ってやるよ」
「ああ」
それがクリームの悲劇が起こるあの事件の序章だったなんて知るよしもなかった。