ONE PIECE3
□ローとチョッパー
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サニー号に乗船してからローはチョッパーを膝に乗せて医学書を一緒に見るのが日課になっていた。
いつものように医学書と一緒にチョッパーを抱えるとゴワゴワして手触りが悪い。
「?」
医学書にやっていた視線をチョッパーに向けると毛が絡んでいた。
手櫛で毛を流していたらチョッパーがびくりとした。
「ロー何してるんだ?」
「毛が絡んでたから直してる」
その間もローは毛を整えているがチョッパーとしてはムズ痒い。
「う〜ムズムズする」
「……洗ってブラッシングするか?」
「水に浸かるのは好きじゃねぇ」
「……お前もか。うちの白熊も俺が洗ってやらねぇと湯には入らねぇんだ。海に飛び込むのは好きとか言うくせに」
「え…その白熊能力者じゃないのに何で喋れるんだ?」
「ん?白熊なんてみんな喋るんじゃねぇのか?」
「しゃべんねぇよ!!」
「!?…じゃ、何でだろうな?」
ローには動揺があった。
(何でローは頭いいのに変な所で世間知らずなんだろう…)
「まぁ、うちのベポと比べたらお前なんて小さいもんだ。丸洗い決定だな」
もう決めたと、チョッパーを抱えて歩き出すためチョッパーは諦めてローに身を任せたのだった。