ONE PIECE3

□お熱2
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ルフィの熱は翌日になっても下がらなかった。

戦いで疲れて免疫が弱まったのだろう。

普段、病気をしない為、熱が出た状態に慣れていなくルフィは意識があっても起きあがれないでいた。

「なかなか下がらねぇな麦わら屋」

体温計など使わなくてもわかる熱い体温にローはため息をついた。

チョッパーと交換で見ている為、あの小さな船医は昼休憩中だった。

ルフィはうつろな瞳でローを見つめながらぜぇぜぇしている。

「こうやってお前を看るのは2年振りだな」

ローは2年前に思いを馳せた。

あの時はハートのクルーをなぎ払って大変な騒ぎだったから今は大人しいものだ。

「なぁむぎ……」

話かけようとしてルフィの意識が無いことに気が付いた。

(寝たのか)

額のタオルを取り替えると寝顔を見つめていた。

しばらくして

「ぅんッ……ハァ…」

急にルフィがうなされだした。

苦しそうな表情で天に腕を伸ばした。

思わず掴んだローだが、この後衝撃を受ける。

「…エース!!」
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