ONE PIECE3

□キッドの反撃
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その日同じ島にいる事を聞きつけたローは電伝虫でキッドに連絡を取った。

向こうがさほど乗り気ではないのを気にする事もなく飲みに行く約束を取り付けた。

夕刻

指定した店の近くでローは不審な光景を目にした。

海賊風の男達が地面で伸びている。

その中心に立つ大柄の赤い髪の男を見て納得した。

どうやらキッドがドンパチしたらしい。

戦闘は終えたばかりなのかまだ能力が発動している。

「ユースタス…」

声をかけ終わるよりも早く、ローを認識したキッドは、

「リペル」

引きつけた金属を反発させローに飛ばしてきた。

面食らったもののローも能力を発動させ避けていく。

チッ

キッドから舌打ちが聞こえ繰り返し引き付けては反発させる攻撃が続いた。

ローはルームを多様していて疲労が濃く肩で息をした。

能力を使わずに避ける事もしているので細かい傷が増えている。

ローはキッドが反発させた金属を避けそこない右肩に直撃した。

「くっ」

剣を握った指がわずかに緩んだ。

ズキズキと痛む肩にローは腕が挙げられなかった。

またしても飛ばされてきた金属に剣で弾く事もかなわず自身をシャンブルズさせて逃れた。

フラリ

それがローの疲労にトドメをさしたのだろう。

ローの意思を無視して体は倒れ込んでいく。

視界の隅でキッドが左腕に金属をまとっているのが見えた。

「キッド!!」

誰かの叫びが聞こえた気がしたがローは気を失った。
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