ONE PIECE3
□共同調査
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「納得いきません」
ローと行動を共にする事になったたしぎは機嫌が悪かった。
「ふん。せいぜい足を引っ張らないようにな」
「なっ!?かいぞ…」
「シッ…そんな海軍みたいなセリフをデカい声で言うんじゃねぇよ」
「…すいません」
「お前は海賊で俺の船のクルーだろ?」
「はい…」
「いくぞ」
2人は上陸した島で酒場に向かった。
ヒューッ
入った酒場で上がった口笛にローは眉をひそめた。
「かわいこちゃんが来店だ」
ニヤニヤと酔っ払った男達が不躾な視線を送ってくる。
それを視線一つで牽制するとカウンターに向かった。
2人腰を下ろしてマスターに声をかけた。
「こりゃどうなってるんだ?島に入ったら殺伐としてやがる」
「……あんた七武海だろ?知らなかったのか?この島じゃ地元の住人と街を治める有力者がドンパチやってんだ」
「そんなことしたら政府が黙ってねぇだろ?ここだって加盟国だ」
「有力者の身内が人質になってて迂闊に手が出せないらしいぜ」
「ふ〜ん。あんたはどっちなんだ?」
「俺はここで店が出来ればなんだって同じだよ」
「そうか…」
「あんたも関わらない方がいいぜ。旨味もない話だ。海賊の出る幕じゃねぇ」
「はなからそんなつもりはねぇよ。邪魔したな」
情報料をテーブルに置いて店を出た。
「人質という話は出てなかったですよね」
「ああ。何か隠してやがるな。宿をとるぞ」
船まで戻るには情報が足りない。
2人は街で宿を取ることにした。
「一部屋しかない?」
街の宿はどこも混んでいてようやく見つけた部屋も一つしか無かった。
「悪いね。でもツインの部屋だからベッドは2つあるし問題ないだろ?」
宿屋の女将に、
「ああ」
ローは素っ気なく答えて鍵を受け取ると先に歩いていった。