ONE PIECE3
□ウソップおこーる
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「トラ男…お前、冷静そうな顔して結構無計画じゃねぇか?」
「何の話だ?」
ウソップは芝生で本を読むローの正面にしゃがみこんだ。
「聞いたぜ。心臓預けて取り返すのに苦戦したり、トロッコで逃げる時にも風を起こせる奴はいないか急に聞いたり」
「結果オーライじゃないか?」
「おいおい。この先ドフラミンゴと四皇に挑むのにその調子じゃ先が思いやられるぜ」
ローはクスッと笑った。
「お前等一味に細かい作戦なんて必要ねぇだろ?なんせ、2年修行して強くなったんだ」
「おおまぁな。背中を向けて戦意を無くした敵は任せとけ」
「ふふッ。作戦は大まかには考える。が、お前等一味はトラブルメーカーだらけだ。個の力があれば大概のことは乗り越えられる」
考えるだけ無駄だ
と、なぜかウソップには聞こえた。
「それに心臓に関しては予想外の邪魔が入ったが、トロッコの方は最悪俺がシャンブルズすれば何とかなったしな…」
「何でしなかったんだ?」
「疲れたから他に出来る奴がいるなら任せようと思っただけだ」
ウソップがローの能力の秘密を知るまではまだ数日かかる。