ONE PIECE3
□キッドの反撃
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目を覚ました時に最初に目に入ったのは知らない天井だった。
訝しんでまばたきを繰り返すと、
「目が覚めたか」
声がかかった。
「キラー屋?」
薄ぼんやりしたまま名を呼ぶとキラーは頷いた。
「すまなかったな」
「ユースタス屋は?」
飛び起きようとして肩の痛みに息を詰めた。
「寝たままでいてくれ。肩は骨に異常はないが酷く腫れている」
患部には湿布が貼ってありタオルを載せて氷嚢が置かれた。
「悪いな」
ローがポソリと礼を言うとキラーは苦笑した。
「うちのキャプテンがやったことだからな」
「ユースタス屋は?」
「今、寝かせてる」
「どうかしたのか?」
「敵に絡まれた時に頭を打ったようでな最近の記憶が飛んでた。ローを認識してなかったようだ」
「どうりで」
出会ったばかりの頃ならいざしらず殺気を向けられる事に酷く違和感を感じていた。
「キッドは傷だらけのお前を見て頭を抑えて倒れ込んでな…俺は一時途方に暮れた」
体型の差はあるが大柄な男2人に倒れられキラーはさぞ大変だったろうと思った。