ONE PIECE3
□キッドの反撃
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コンコン
ノック音にキラーが応じるとキッドが顔を出した。
「キッドもういいのか?」
キッドは頷いた。
「キラー部屋出てもらっていいか?」
「しかし」
「大丈夫だ。記憶なら戻った」
キラーは、何かあったら呼べよと、言い残して出て行った。
「悪かったな」
キッドはローのベッドの横でアグラをかいて座り込んだ。
「久しぶりにお前の本気を見たな…肩が凄く痛い」
「うっ…わりぃ」
「ふふ…何だか素直で面白いな」
「反省してるんだ…」
「ところで俺は肩が上がるようになるまで自分の船に戻れそうもないんだが」
怪我を見てキッドの所に乗り込もうとするかもしれない。
ハートのクルーはキャプテンが大好きだから。
「良くなるまでウチの船に滞在してくれ」
「じゃあ、ペンギンに上手く言ってくれ」
ペンギンか手ごわそうだとキッドはため息をついた。
いつになっても帰ってこないキャプテンに痺れを切らしてキッドの船にハートのクルーが押し掛けたのは数日後の話だ。