ONE PIECE3

□ハートの女王1
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いわく、このままやられっぱなしは癪に触るので仕返しをしようと服の間に入っていた薬品をローにかけた。

「で、何をかけたんだ?」

「細胞を若返らす薬だ!!細胞レベルで若返って生まれる前まで戻っちまえばいいのさ!!ほら、変化が起こってきたぞ」

シーザーの言葉にサンジとチョッパーが振り返ると、ローの体からシューと蒸気があがり始めた。

「なっ!?」
「ロー!!」

直ぐに蒸気は消えたが体が一回り小さくなって顔付きが若くなった。

「ロー」

チョッパーが跪いてローの体を揺すった。

「うっ…」

ローは一つうめくと目をあけた。

「ロー体は大丈夫か?」

「トニー屋?俺は……」

ゆっくり体を起こすと自分の手を見つめた。

甲のタトゥーが消えていた。

訝しんで腕をめくると腕のタトゥーは右腕だけあった。

「トニー屋俺はどうしたんだ?」

「シーザーが細胞が若返るって」

「なる程な…16くらいか?」

完全に体を起こして立ち上がるとジーンズの裾が床に着いた。

裾のダメージは好きではない。

眉をひそめてロールアップするとシーザーに向き直った。

「で?シーザー屋は俺を若返らせてどうするんだ?」

「なっ!!なんでそこで止まっちまうんだ。生まれる前まで戻っちまうハズなのに」

「さあな。成分が弱いのか、分量が少なかったか…どちらにしても肝心な所は失敗したようだな」

「おい羊野郎!ローの体はこのままなのか?」

「成分が抜ければ戻る」

「じゃあ今日中か…明日には戻るんだな」

「シュロロロロロロ…だが、戻る時にも激痛が起こるぞ」

「戻るならいい」

それ以上は興味がないとばかりにローは船室に戻っていった。

サンジとチョッパーも後について戻った。
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