ONE PIECE3
□ハートの女王1
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キッチンに戻るとチョッパーは、
「なぁロー。今は苦しい所とか痛い所はないのか?」
問診を始めた。
「ああ大丈夫だ。トニー屋……黒足屋すまないが水を貰えるか?」
さっき苦しかった時に汗が出たせいか喉が渇いていた。
「お前さえよければハーブティー入れるが?」
「なら、それで」
茶葉が蒸される間に感じた視線にローが尋ねた。
「なんだ?」
面白そうにサンジがローを見るため居心地が悪くなった。
「んー?今のローの身長は俺より小さいからな…くっくっく…あーだめだ。ニヤついちまう」
「確かにな…」
「ヒゲもなくなってツルツルになったな。えへへ…ロー美人だから照れる」
チョッパーにも言われてますます居心地が悪い。
「トニー屋…美人は女に使う言葉だ」
「そうか?あんたに使っても差し支えなさそうだぜ?」
「黒足屋。からかわないでくれ」
今度はサンジは笑んだだけで何も言わなかった。
「ほらハーブティーだ。リラックス効果がある俺、特製のブレンドだ」
「ああ。うまいな」
「ちょっとの辛抱なんだ。ドッシリ構えてろよ」
サンジはローが隠していた動揺を見抜いていた。
見抜かれたローも苦笑をもらすと、
「俺のナイトが1人と一匹いるようだから何も余計な心配はいらなそうだ」
ハーブティーを飲み干すとハートのクルーが見惚れるようないい顔で足を組み直してイタズラに微笑んだ。