社長ドフラミンゴシリーズ2
□スキー旅行編2
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ホテルに着いたのは13時を回ってからだった。
部屋に入ると2つの部屋の真ん中の共用スペースのソファーに座りドフラミンゴはこめかみを揉んだ。
「ドフィ頭痛いの?」
「ああ少しな…」
ドフラミンゴは困った顔をして頷いた。
「寝てなよ…俺一緒にいるよ?」
「1人で大丈夫だ…キッドと滑りに行って来いよ。俺は少し休んでから、後で合流する」
「…わかった。何かあったら電話してね」
荷物を持って2人は出て行った。
「お前は行かないのかヴェルゴ?」
「俺も休んだら行く。それにナイターで滑るのもいいだろ?」
「そうだな…俺は少し寝る」
「ああ…ゆっくりしろ」
ドフラミンゴがベッドルームに入って行くのを見送ってヴェルゴはコーヒーを入れた。
キッドとローは更衣室に行くとウェアに着替えた。
預けていたボードを受け取りホテル前のゲレンデに向かった。
「やっぱり駅前の雪とは違うね。さらさらだ」
「だな…リフト行くか?」
「行く。久しぶりだからちょっと心配だけど…」
その心配は杞憂だった。
2人は慣らしながらゆっくりコースを滑っていった。
「意外と大丈夫だな…」
「でも変に力んで足がプルプルする」
「俺ちょっと全力で滑ってみる」
キッドは最後付近で本気を出した。
その滑りを見ながらローも下って行った。