ＯＮＥ ＰＩＥＣＥ１
□心配事
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最近麦わらの一味には心配事があった。
今日もルフィが呼ぶ声が聞こえる。
「トラ男!!」
「なんだ」
実に鬱陶しそうにローが応える。
クルー達の心配事は船に同乗しているローのことだった。
「あいつが船に来てからルフィの腹減ったサンジ〜メシ!！の数が減ったんだ」
ローに気が向いてるせいか発動が少ない。
サンジはそれが気掛かりだった。
「宴を開くのが少なくなって私の出番が減ったんです」
ブルックはヨヨヨと泣いている。
いつもなら客が船に乗ると宴を開くのが習わしだが、ローが賑やかなのが苦手なのを気にしてかまだ一度も宴を開いていない。
「オレこないだ見たんだ。ルフィが指に小さい傷を作った時にトラファルガーに治療してもらってるのを……」
チョッパーも自分の方に来てもらえなくて落ち込んでいる。
「そういえばルフィの奴トラのヤローと組み手してたな」
ゾロも感じる事はあるようでポツリと呟いた。
一同がローに懐いているルフィに悶々としている時、ローも別の事で気をもんでいた。