ドフラミンゴ過去編に現在をプラス

□グランドラインの拾い物
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偉大なる航路

ドンキホーテ海賊団の船は航行中だった。

「これで全部です船長」

敵船から奪ったものを甲板に並べた。

「大した積み荷はなかったな…酒に、麦…武器類に……なんだそれは」

ドフラミンゴは一番端にあった汚らしい布切れを指差した。

「ええ、はい。それは船倉から……」

「わざわざ布切れを持ってきたのか?」

「滅相もないです。少しお待ちを」

部下が布切れをひっくり返した。

すると小さな手足が現れ薄汚れた子供が布切れに埋もれていた。

「……ここは託児所じゃねぇぞ。どういうつもりで攫ってきたんだ?」

「ガキは売れます。
奴隷としても性奴隷としても」

「……なるほど。俺はお前がけっこう気に入ってたぜ…」

「ありがとうございます」

「だけど気が合わねぇみたいだ」

指先を返すと男は船の縁によじ登り、

「船長なにして……」

飛び込んだ。

男は水をかくこともなく沈んでいった。

「ドフィ部下は減らすな」

「すまないな。あの男とは気が合わなかった。それよりそのガキを風呂に入れてやってくれ」

「ああ。それは構わないがどうするんだ?」

「さぁな。そもそもなんでさっきの船にガキがいたんだか…」

さっき出くわした海賊船は三下もいいところだった。

いつもなら部下になるかここで死ぬか尋ねているドフラミンゴだったが、必要ないと判断して全て殺した。

(まぁ、ガキにきけばいいことか…)
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