ドフラミンゴ過去編に現在をプラス

□街でお買い物
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ローがうなされた夜から2日。

ドフラミンゴの使用の為に島へと立ち寄った。

ヴェルゴは停泊してすぐに街へ出かけローの服を一着と靴を一足買ってきた。

ヴェルゴから服と靴を渡されたローは怪訝な顔をした。

“これは?”

ヴェルゴも唇をだいぶ読めるようになり筆談しなくてもよくなっていた。

「ローの服だ。着てみるといい」

“いい。ヴェルゴのがある”

ローは首を振った。

「ダメだ。その服では街に出られない。ドフィが恥をかいてしまう」

ドフラミンゴの名前を出されるとローも弱い。

コクリと頷き着替え始めた。

黒いパーカーにジーンズ生地のウエストがゴムになったズボンをはいた。

パーカーの中が裏毛になっていて着心地がいい。

「似合っている」

ヴェルゴに誉められて少し照れた。

ガチャリ

「よく似合うじゃねぇか」

ドアが開くと同時に声がかかった。

“ドフィ”

ローの唇が動き名を呼んだ。

ドフラミンゴは珍しい格好をしていた。

いつもはシャツを羽織っただけの短パン姿なのに今は、仕立てのいいスーツを着こなしている。

「ロー出かけるぞ」

ドフラミンゴが差し出した手をローは掴んだ。

ローと手を繋ぐと身長差が有りすぎる為ドフラミンゴは自然と猫背になった。

“どこにいくんだ?”

ローが問いかけるとドフラミンゴが答えた。

「養護施設を見に行くんだ」

ビクリとローの体揺れ立ち止まった。

「どうした?」

幼くても養護施設がどんな所かは知っていた。

“もういっしょにいられないのか?”

少し涙ぐみゆっくりとそう唇を動かすとドフラミンゴが慌てた。

「違う。俺は仕事の一環で視察に行くだけだ。ローを連れて行くのはローの興味があるものを手っ取り早く見つける為だ。あそこには子供が好きな物が何でもあるからな」

“おれをおいてくるんじゃないの?”

「そんなことするか。ローが残りたいなら別だが」

“おれはドフィとヴェルゴといっしょがいい”

「そうか」

ドフラミンゴもホッとしたような顔をした。
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