ドフラミンゴ過去編に現在をプラス

□すれ違い
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事件の翌日

目を覚ましたローにドフラミンゴは男に指示を出してないこと、自身のせいで傷付けてしまっことを謝った。

ローも頷き理解したハズなのだが、それからローのドフラミンゴに対する態度が変わった。

いつもならそばにいれば嬉しそうに話をするのに、ドフラミンゴから話かけないと何も言わない。

夜も同じベッドで寝はじめているのに、朝起きるとローがソファーで寝ていたり。

何よりドフラミンゴと2人きりになるのが嫌らしくヴェルゴにくっついている事が多くなった。

それは甘々な毎日を送っていたドフラミンゴには相当堪えることでフラストレーションを溜めていった。

だからそれは起こるべくして起きたとも言える出来事だった。

ローはヴェルゴの横で絵を描いていた。

今までだったらローの定位置はドフラミンゴの横だった。

それが距離を取られて面白くなかった。

だから反対側から手を伸ばすとローを抱き上げて膝に乗せた。

するとローの体にぎゅっと力が入り硬直している事に気が付いた。

(ちっ…面白くねぇ)

ドフラミンゴは思い通りにならない事に苛立ち

「なんだ?俺よりヴェルゴの方が良かったか?」

眉間にいつもより深いシワを寄せて言葉を投げた。

正面のヴェルゴが表情を変えたがやめられなかった。

「ローは俺よりヴェルゴが大好きだもんな」

ヴェルゴに嫉妬してつまらない戯れ言を言った。

ローは驚いた表情のままドフラミンゴを見つめていたが、やがて唇をわななかせた。

顔色が悪い。

ヒュッ

急に息を吸っても吸っても苦しくなった。

(息が苦しい)

肩で息を吸う程なのに楽にならない。

涙がジワリと浮かんでくる。

ドフラミンゴはバツが悪そうに顔を背けていて気付かない。
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