ドフラミンゴ過去編に現在をプラス
□悪魔に魅入られる
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「ハハハハッ」
ローとベポはじゃれて遊んでいた。
それをお茶を飲みながら見守るドフラミンゴは微笑んだ。
近頃、ドフラミンゴは少し落ち込んでいた。
ついにヴェルゴが海軍に入隊したのだ。
長年の友人と離れるのは辛い事だった。
しかし、目の前のローとベポを見ていると気が紛れた。
「ドフィ!!」
ローとベポは走ってくると両側から抱き付いた。
「こらお茶を飲んでるんだ。危ないだろ」
「うん。ゴメンナサイ。でも、今ドフィが笑ったから嬉しくて…」
「いつも笑ってるだろ?」
シンボルマークになっている位にドフラミンゴは笑顔を貼り付けていた。
「違うよ。ヴェルゴがいなくなってからずっと元気がなかった」
ドフラミンゴはローとベポの頭を撫でた。
ローが前より子供らしく明るくなったのはベポのおかげだった。
大人の中で気を張っていた子供はようやく子供らしさを取り戻した。
海賊のドフラミンゴに取って一番穏やかな時だった。
しかし、いつまでものんびりしている訳にはいかない。
「ロー」
「何?」
ローとベポは首を傾げた。
「海に出ようか…」