ONE PIECE3

□ルフィとロー
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「トラ男ォー!!」

ローが丁度甲板に出ようと階段に差し掛かった時に頭上から大きな叫び声が聞こえた。

ああ、麦わら屋が叫んでいる。

日常とかした光景に気を抜いてようだ。

何か近い…

そう思った時にはルフィは目の前に飛んできた。

ガバッと抱き付き、

「シッシッシ。何かして遊ぼうぜ!!」

なんて笑っているが飛びつかれたローはその衝撃で階段を踏み外していた。

傾いていく体。ルフィの唖然とした表情が目に入った。

とっさにルフィの頭を抱き込んだがロー自身は受け身を取ることが出来ずに階段を転がった。

相当な物音だった。

キッチンにいたサンジとチョッパーが飛び出してきた。

「何だどうした?」

「何かあったのか?」

2人が見たのは階段下に倒れているローとルフィだった。

慌てて階段を下りて2人の様子をうかがった。

「サンジ頭打ってるかもしれないから揺すらないで呼び掛けてくれ」

「わかった。おいルフィ!起きろルフィ」

「トラファルガー!!大丈夫か?トラファルガー!!」

すぐに目を覚ましたのはルフィだった。

「あれ俺?」

「良かった。2人共階段から落ちたんだぞ。どっか痛い所はないか?」

「平気だ」

「良かった」

「で、どういう状況だ?」

ローはまだ目を覚ましていない。

「俺がトラ男に飛びついたんだ。で、階段から落ちた」

「またか…前にもそれでトラファルガーを巻き込んで海に落ちたじゃねぇか」

「ごめんなさい」

「それは俺じゃなくてトラファルガーに言え。ルフィが頭打たねぇように庇ってくれたんだからよ」

「トラ男が?」

「ああ。トラ男の腕がしっかりお前の頭をガードしてた。その代わり自分はうまく受け身取れなかっただろうな」

「サンジ!!トラファルガーを救護室に運べるか?」

ローはサンジよりも大きいが体重は同じ位だ。

「おう!!任せとけ」
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