ONE PIECE5
□朝チュン
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島に上陸した後、宴となった。
街の酒場で酒が尽きるまで飲んでフラフラと帰っていく一同は揃いのつなぎのハートの海賊団だった。
先頭を上機嫌で歩く優男は、時折振り返るとクルーの様子を見ていた。
「だらしがねぇぞ!ハートの海賊団があれくらいの酒でフラフラじゃあ」
言っている本人がフラフラしているが自覚はないようだ。
「こら!後ろ向きで歩くな。危ないぞ」
この後の惨状を予期して、早々にセーブしたペンギンがローをたしなめた。
「ん?大丈夫…ッ…うわッ…」
何かに足を取られ体が傾いた。
「危な…ッ」
ペンギンが手を伸ばした瞬間辺りが青い幕に覆われた。
「シャンブルズ…」
次の瞬間、ローはフサフサとした腕に収まっていた。
「ベポッ…このまま抱っこだ」
ローに甘えられベポは言い出せなかったがこの時、非常事態が起きていた。
気付いていたのはたぶんベポとペンギンだけ。
他のクルーは酔っ払っていて気付いていなかった。
それが翌日の惨状に繋がった。