ONE PIECE5

□桃太郎
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ローは赤ん坊の頃捨てられていた。

おくるみには“law”と名前を示す紙切れのみ。

偶然それを拾ったヴェルゴが屋敷に連れ帰り家主のドフラミンゴと子育てする事となった。

ローはすくすく成長し活字が大好きな子に育った。

ドフラミンゴは日頃から表に出たがらないローの事を気にかけていた。

ドフラミンゴはローが16歳になったある日に言った。

「ローお前ももうすぐ成人だ。船を出してみないか?」

「………」

「とある島で“鬼”と呼ばれる種族が暴れているらしい。お前倒してこい」

「それは命令か?」
「フッフッフッ。お願いだ」

「わかった。行ってくる」

「気をつけろ。これを持っていけ。仲間を見つけて一緒に食べるといい」

ヴェルゴが準備したおにぎりを持ってローは家を出た。

港に向かう途中に3人組とかち合った。

「あれローさんどっかでかけるんですか?」
「遊びにいくの?」

幼なじみだった。ペンギンとシャチは矢継ぎ早に質問してきた。

白熊のベポだけがつぶらな瞳で見つめていた。

「ドフィが“鬼”退治しろとうるさくてな。おい出された」

「へっ…じゃあ、しばらく会えなくなっちゃいますね」

「“鬼”退治か。物騒だな…」

「俺も行く!!」

ベポが手を上げた。

「ローとしばらく会えないなんて嫌だから俺も行く!!ダメ?」

つぶらな瞳で言われたら断れるわけがなかった。

「いいに決まってるだろ!!よろしくなベポ」

よしよしとモフモフを撫でていると、あの、とシャチが手を上げた。

「俺も行きます。俺もローさんいないとつまんないし」

「そうか助かる」

「まったくお前達だけじゃ不安だ。俺も行く」

ペンギンも名乗りを上げて海に繰り出した。

3日程の短い航海で“鬼”の住む島に着いた。

「なんだ?お前ら」

その島にいたのはやけに人懐こい少年だった。

ローは用件を手短に話した。

「この島に“鬼”がいるだろ?そいつを倒しに来た」

「鬼?なんだそれ……」

「強い奴いるだろ?」

「ああ…ゾロの事か。まぁ俺もサンジも強いけどな!!」

「この島に3人だけか?」

「あと2人いるぞ。ウソップは嘘が上手くてナミは盗むのが得意だ」

「窃盗団か?」

「窃盗団?なんだそれうまいのか?」

「……とにかく俺達と戦え」
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