社長ドフラミンゴシリーズ2
□聖夜の誤解3
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結構な大荷物を抱えてドフラミンゴとヴェルゴが部屋に戻りリビングに入ると、神経を逆撫でるようなイラッとする光景があった。
荷物をテーブルに置いて苛立ちの原因を足蹴りした。
足蹴りにされたキッドはハッと飛び起きた。
「何ローと寝てやがんだ?」
「はい。すいません」
キッドは反射的に謝った。
「俺は着替えて来るから、ローを起こしとけ」
ドフラミンゴは寝室に入った。
ヴェルゴはケーキの箱とチキンを置くとキッドに尋ねた。
「起こさないのか?それなら俺が起こすが」
「あ…俺が起こします」
「なら早くしろ」
ヴェルゴはマフラーを外して上着を脱いだ。
キッドはゆさゆさとローを揺さぶった。
「ロー。ドフラミンゴさん帰ってきたよ。起きて」
「ん…うん」
ローは目を開けると目をこすった。
「ほら立って」
キッドが手を伸ばすとローはそれを握って引き起こされた。
「あ…ヴェルゴ。いらっしゃい」
「ああ。メリークリスマス」
「メリークリスマス」
ハグして挨拶を交わす2人をキッドは羨ましく眺めた。
「ロー。友達まだ来てないのか?」
部屋着に着替えたドフラミンゴが尋ねた。
時刻は14時半。
15時待ち合わせだがペンギンは早めに行動するのでそろそろ連絡があるかもしれない。
「電話してみる」
ローはペンギンをコールした。