社長ドフラミンゴシリーズ2

□冬至
1ページ/3ページ

大学の帰り道。

ローは商店街を抜けた。

その時、八百屋の女将さんがローに話し掛けた。

「ロー君。ちょうど良かった」

「こんにちは女将さん」

女将はビニール袋を取り出すとローに手渡した。

「なんですか?」

「ゆずよ。食べるには日にちが経っちゃったけど今日は冬至だから…」

「冬至?」

「あら知らない?冬至にはゆず湯がいいのよ。それはもう売れないやつだからお得意様にあげてるの」

「俺お得意様ですか?」

「そうよ。だってロー君可愛いもの。おばさんいつも癒されてるんだから」

「ありがとうございます。今日実家に帰るんで早速試してみます」

「少し切り込みを入れると香りがよくでるわよ。あとはネットに入れるといいんだけど…ストッキングとか」

「実家には女っ気ないんで…」

「そう。じゃあこのネットも持っていって」

「ありがとうございます。じゃあまた…」

「またお店寄ってね」

女将さんは手を振って見送ってくれた。

ローは自宅に戻り泊まりの準備をしてドフラミンゴを待った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ