社長ドフラミンゴシリーズ2

□聖夜の誤解4
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パーティーが始まりローはペンギンとシャチと昔話に花を咲かせていた。

そこに混じり楽しげに話を聞いていたキッドだが、話がより深くなっていくとさり気なくフェードアウトしていった。

ローは招待したのに構えない事を申し訳なく思っていた。

2人のグラスが空になったので次を尋ねて、シャチには酎ハイ、ペンギンにはビールを取りに行った。

そのついでに午前中に準備しておいたグラタンにチーズをまぶしてオーブンに入れた。あとはタイマーが鳴るまで放置しても大丈夫だろう。

冷蔵庫を開けて中を確かめるとビールも酎ハイも減っていなかった。

訝しんでキッドを見るとプラコップで何か飲んでいた。

ドフラミンゴの前にはウォッカの瓶が置いてあり、中身が減っているから何か作ったのだろうか?と推測して缶を手に2人の元へ戻った。

「お待たせ」
「ありがとう」
「悪いな。キッドさんに気を使わせちゃって」

ペンギンがキッドをチラッと見ながら言った。

「あ…うん」

「それにしてもキッドさんはドフラミンゴさんとも面識があるんだな…」

「まぁ…出会いが特殊だったから…」

「特殊?なにそれ気になる」

「10月にドフィがロシアに出張してたんだ。誕生日には帰るハズだったんだけど仕事が滞って帰れなくなって俺がロシアに呼ばれたんだ。その行きの飛行機で語学の壁でぷるぷる震えてたのがキッドだった」
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