社長ドフラミンゴシリーズ2

□スキー旅行編2
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「そのバックって何入ってるんだ?」

新幹線の並びの座席でキッドはローに尋ねた。

主要な荷物は先に送っているのにローの荷物は変に大きい。

「これ?お菓子」

中身を出して見せられたのは某有名メーカーの菓子だった。

「…それホテルでも買えるだろ?」

「食べたいやつに限ってなかったりするんだよ」

「そう言う事ってあるよな…」

キッドは無理矢理納得した。

そして何の気もなしに後ろの座席を振り返った。

そこにはドフラミンゴとヴェルゴが座っていて、驚く光景があった。

ドフラミンゴがヴェルゴの肩によりかかって寝ていたのだ。

その姿が意外で面食らって可愛いとか思ってしまった。

「ロー。ドフラミンゴさん寝てるよ」

ローに耳打ちすると振り返って顔を覗き込んだ。

「ホントだ。珍しい」

「昨日、深夜に電話があったらしい」

ヴェルゴは事情を聞いていたらしい。

「電話?誰から」

「面倒な知り合いと言っていたな」

「女の人?」

「心配するな…男だ」

「ふぅ〜ん。ならいいや…キッドお菓子食べよう」

「ああ。昨日、ドフラミンゴさんと一緒じゃなかったのか?」

いぶかしむと、

「俺もしばらくアパートに帰ってなかったから、昨日は戻ったんだ」

「そっか…そういえばずっとマンションにいたもんな…」

「うん」

「友達とあんなに一緒にいることなかったから楽しかったよ」

「旅行も部屋一緒だしまたおしゃべりしようね」

なんだかんだで2人の根底の気持ちは違うが気が合っている。
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