社長ドフラミンゴシリーズ2
□スキー旅行編3
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4年前の冬。
ローは学校のスキー合宿で週末いなかった。なんでもボードをやるらしい。
ならば自分も始めてみるかと、久しぶりに雪山に行こうとヴェルゴを誘って新潟に出掛けた。
つい形から入ってしまうので一式揃えたが良し悪しも解らないので見た目で選んでしまった。
いざスキー場に着くとスクールに入るのはダサイがボード経験がない。
今さらどうするかなんて思いながらリフトに乗った。
見よう見まねでリフトから降りてガッチリ両足を付けるとやはりスキーとは感覚が違う。
様子をジッと見ていたヴェルゴはため息をついて先に降りてしまった。
1人残され滑り出してみる。意外と何とかなる。
緩やかな滑り出しはやがてスピードを持った滑りに変わった。
スキーとは違う面白さがあった。
さすが俺。
滑りきって周りをみたがヴェルゴが見当たらない。
まぁ。いいかと思いまたリフトに向かった。
その時、
「避けろ!!」
叫び声が響いた。
立ち止まって見てしまったのがいけなかった。
強い衝撃を感じて体が後ろに飛ばされた。
「ッ…ゥ」
身を起こすと頭が揺さぶられるような感覚があって頭を抑えた。
隣に転がる男を見てこいつがぶつかってきたのかと判断した。