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□夢が盛りだくさん
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キャアァー
放課後
スケット団の部室に響いた悲鳴は可愛らしい女の子のものだった。
「どないしたの?」
丁度、部室前まできていたヒメコは悲鳴を聞いて慌ててドアを開ける。
そこには固まったボッスンとスイッチがいたが悲鳴の主が見当たらなかった。
怪訝に思って
「なぁ、今、女の子悲鳴聞こえたんやけど」
尋ねるとスイッチがボッスンを指差した。
ますますわからないと首を傾げるとボッスンが振り返り、ヒメコに抱きついてきた。
「ちょお何するん」
ヒメコは慌てたがボッスンの様子がおかしい。
いつもはボッスンの肩くらいしかないハズの自分が今は、ボッスンより大きく、角ボウシのしたの髪も背まで伸びている。膝丈のズボンもくるぶしまできているしボッスンの胸には柔らかな感触がある。
「またチュウさんか?」
確信を持ってヒメコはスイッチに聞いた。
『おそらく。机の上にあったコーラを飲んだらこんなことに』
「せやけど、かわえ〜なぁ。全体的にちっこくなって何か守ってあげたくなるわ」
『どうしたボッスン?』
「どうしたじゃねぇよ。早くチュウさん!!」
『まあまあ、そんなにあせらずまずは撮影会でもしよう』
「せやな〜また、ミモリンに衣装準備してもらおか」

ガラガラ
突然部室のドアが開いた。
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