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□胸の内
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今日も放課後の部室で3人は依頼人を待っていた。
「なぁ。最近、ボッスン元気ないなぁ」
「別に……」
『約10日か』
「何なん?」
『新生徒会が始まってからボッスンが安形と会ってない日数だ』
新生徒会のメンバーになってからスケット団と安形の関わりはほぼなくなっていた。
「そんなんじゃないって」
「まぁまぁ、おんなじ学校におるんやから寂しんやったら会いに行けばええやん」
「そうじゃなくて……今までスケット団と生徒会だったから接点が会ったけど安形が会長じゃなくなると急に接点がなくなっちまうんだなと思ってさ」
『ボッスンと安形自体に接点がないのが寂しいんだな』
「……まぁ」
「普通に3年の教室遊びに行けばええやん」
「いや…それは」
夏に起こった事件が気になるのかあまり人目につくことは避けていた。


コンコン
部室のドアがノックされ見知った人が顔を現した。
「よぉ!」
「安形」
『依頼か?』
「まぁ、椿のことでな」
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