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□ラベンダーの香り
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「ラベンダーふりすぎたか…」

俺は自分のジャージを嗅いだ。

「そんなに気にすることはないと思いますけど」

その様子を見ていた先生は苦笑する。

「いい香りだと思います」
「それが嫌なんだよ」

自分でふっといて何だが、やりすぎたと、すこし後悔している。

「俺いつもタバコ臭いからな」
「そうですか?」
「そうだろ?」
「うーん…僕はいつも烏養くんのとなりにいますが、気になりませんよ」

そして、先生は意外なことを言った。

「どちらかと言うと、落ち着くというか」
「落ち着く?マジで!?」

先生は「本当ですよ」と笑う。

「今日はラベンダーの香りも加わって、さらにですね」
「それは、もう触れないで」



end.

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