とうらぶ
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目が覚めても見慣れない天井。相変わらず状況は変わらず。変わったことと言えばふかふかとしたお布団の上に寝ていることだろうか
「…やっぱり、か」
何度繰り返したってきっとこれは変わらない事実。理解はしているのに未だに受け入れられない
「おはようございます!あるじさま!」
「おお!起きたか主!」
「おはようございます。今剣さん、岩融さん。」
バタバタと聞こえた足音。最近は賑やかな人たちが私を起こす役目を担っている。なぜかというと私がなかなか起きないから。
こぎは言わずもがなだし、長谷部はなんだかんだ優しいのでギリギリまで起こさないでいてくれるし…となると賑やかな短刀たちが一番いい目覚ましになる(岩融のことはおいておこう)
「おっ主、今日は早いんだな!」
「鶴丸さん、おはようございます」
鶴丸さんはなぜかいつも起きたときに部屋の近くにいる。気になって理由聞いたことがあるけれど彼いわくどうやって私を驚かせようか(起こそうか)画策しているところを毎度長谷部に止められているらしい。長谷部ありがとう。
「君、俺のことはお鶴って呼んでたじゃないか」
「うっ…本人目の前にしてそんなおばあちゃんみたいなあだな呼べないじゃないですか…」
「いやだ。俺はお鶴だからな。次からは返事しないぞ」