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□伊織(TYB)
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伊織君はとってもかっこいい。
かっこいいって単語一つで片付けて良いのか悩むほどにかっこいい。
チャラそうに見えて実は凄く一途で筋が通っていて、スタイル抜群、性格も優しくて男前で…強いて言うならば小学4年以上の漢字だとかがからっきしダメってことくらいかな?でも、そんな所も愛しいと思えるほどに彼に溺れています。

「伊織くん、ごめんねっ!!今日こそは私の方が早いと思ったんだけど…」

「んー別に、大丈夫っしょ!!つーかまだ20分前だし?俺らハリキリすぎじゃね?」

どんだけバカップルなんだよって隣りでニコニコ笑う伊織くんに今日も見惚れてしまう。
デートと言っても特に何をするわけでもなくて、彼の街―渋谷をぶらぶら。最初の頃はそれこそファンの子たちだとか、伊織くんのお友達が一歩歩くごとに(これは冗談ではなくて、事実です)話しかけてきてたんだけど、最近はそれもない。
「最近、伊織くんに話しかけてくる子減ったね?」って言ってみたことがあったんだけど「あー…え?何?俺とずっと二人じゃ嫌なん?」ってニヤニヤ顔を返されたのは記憶に新しい。どうやら伊織くんが何かちらっと言ってくれたようだ。

「おーい、名無しさん?なぁにしてんだよ。ほら、ぶつかんぞ。」

「は、ゴメンね…ありがとう伊織くん。」

彼と一緒にいるのに、彼との思い出にふけってしまって肝心の伊織くんを放っておくだなんてとんだ失態だ…

「別に良いけどな。なあ、今お前俺のこと考えてただろ」

な、なぜに確定なんですか伊織くん。普通そこは語尾にはてなマークがつくはずですけど…

「俺にはー名無しさんの考えてっことなんてお見通しだっつーの。知ってっか?」

急に詰められた距離。耳元に当たる熱い吐息

「お前、俺のこと考えてる時すっげぇ可愛い顔してんだぜ。本当、俺…お前のその顔に弱いんだわ。なあ、もっと良い顔見せてくれよ…?」


返事をする前に塞がれた唇に答えることでお返事という形になりますか伊織くん。





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