黒バス

□SS5
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「ねー…いつまで怒ってんのー?」

「だってあの人、紫原くんのこと殴ってたもん…」

目の前でずっと俺の左手とおでこを見ては泣きそうな顔をして。
ぶーっとむくれてる姿は可愛いけど。ましてや俺のためにって思うと愛しくないわけがない。

「殴ってた訳じゃねーし」

「わかってるけど…」

「もー…せっかく二人でいるんだから違うことしてーんだけど?」

テーブル挟んで向かい側にいた彼女を抱き上げてそのままソファに座ると途端に慌て出す姿は見ていて飽きないなぁと思う。
こんな風に可愛い姿を見せてくれたりさっきみたいに子供っぽいところがあったり、心配性だったり…もうこうなってしまえばシルバーの件はどうでもいい。実際試合中は何度もぶちギレそうになったし、むしろキレてたけど。
やはり彼女の力は偉大だなと感心する。

「ねー、名無しさんちん。」

「ん?」

「そーやって名無しさんちんがオレの代わりに怒ってくれてるからもういーやってなっちゃったし。あんまし他の奴のこと考えて欲しくねぇわけ。だからさ、」

「っ、ん、…ちょっ!?」

嬉しくさせた分お返しさせて?


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