委員会家族化計画
□家族っていいよね!
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<潮江家の朝>
潮江家の朝は早めだ。
日が昇る少し前に母である三木ヱ門は目を覚ます。
食べざかりの息子達のために早起きしておいしい朝ご飯とお弁当作りに取り掛かる。
旦那の好みで我が家は和食がメインだ。
毎日炊き立ての白いご飯とお味噌汁があれば生きていけるといってもおかしくはないかもしれない。
今日のおかずは鮭の塩焼き・卵焼き・ホウレンソウの胡麻和えとお浸しを添えれば完璧な朝食の出来あがり。
ただ、最近は少し食べざかりの子供たちのためにお弁当用のウインナーとハンバーグは多めに作り朝の食卓に出すようにしている。
お腹が空くからと言われて購買やコンビニで買い物をされるよりかはずっとましである。
途中下ごしらえをしている間に洗濯機を回しておけば準備オッケー
7時近くになり家族みんなを起こして回る。
「団ちゃん左っちゃんおはよう」
子供部屋に行けばもう下の二人は起きていたようで各々着替えを始めている。
最近は目覚ましでおきるようになり、母親の手がかからなくなってきてうれしいかぎりだ。
それに比べて上の二人は全く…
「団ちゃん、パパのこと起こしてきてくれるかな?」
「はーい」
まだ6歳になったばかりの可愛い息子が隣の夫婦の寝室へ駈け込んでいく。
「ママー髪飾りどっちがいいと思う?」
長女の左吉は小学5年生になり最近おしゃれづいてきた。
ママは好きな人でもできたのかな?って思っているがパパに知れたら怒られそうなので黙っておこうと思う。
「今日の服は黒と白のモノトーンなイメージなんでしょ?なら髪ゴムぐらいはちょっと色が目立つ可愛いのしていってもいいんじゃない?」
おしゃれの先輩としてアドバイスするものの、何もつけなくても左っちゃんは十分にかわいいんだぞおおおって心の中からエールを送ってみたりする。
「左門…いつまで寝ているの?遅刻するわよ…」
眠りが深いらしく毎日のことだが私の呼びかけでは起きてはくれない。
ここはピンチヒッターと待つとしますか。
「ママ―パパ起してきたよ」
「ありがとう、さぁお着替えしちゃいましょう。」
少しした後に「バカたれーはよ起きんか―」って旦那様の声が部屋中に響きわたるのは内緒だ。