創造神の誕生(後)
□なのは編 第11話 海上決戦
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「行くぞ!なのはとユーノ!」
「あ、うん!」
「わかった!」
わたし達はブリッジに急ぐの!
「おい待ってくれ!テメエが仕切んなモブ野郎!」
フェイトSIDE
雲天の海。私とアルフは海上に浮かんでいるわいろんなところを探したけれどジュエルシードが見付からなかった。残された場所は海中だけ。私は海中に魔力を流してジュエルシードを強制的に発動させようと考えている。でも、これをするとかなりの魔力を使う。もしかしたら倒れてしまうかもしれない。
「はあああ!!」
でも、やるんだ!母さんの為に!海に向かって巨大な雷魔法を放つ。すると海から6つのジュエルシードが光の柱を作りながら現れた。
(海の中にあるジュエルシードの位置を特定するために電撃の魔力流を撃ち込んで強制発動させる。それは間違いないけど…これだけの魔力を撃ち込んで、さらに全てを封印するなんて…いくらフェイトの魔力でも限界を超えてる!)
はぁ…はぁ…はぁ…かなりの魔力を消費した。
「アルフ!結界とサポートをお願い!」
「あ、ああ!」
(なにを迷ってるんだい!あたしはフェイトの使い魔じゃないか!ご主人様のために!)
リョウや白い魔導師はいないけど、必ず封印してみせる!
3人称SIDE
リョウ達がブリッジに着くとモニターにはフェイトとアルフが海上の6つのジュエルシードを封印しようとしている。
「フェイトちゃん!」
「なんとも呆れた無茶をする子だわ!」
なのはがフェイトの名を叫ぶ。モニターに映る画面を見ながらリンディは呆れ半分と心配半分しなが言った。確かにフェイトは6つのジュエルシードの力に弾き飛ばされながらも必死に戦っている。
無茶にも程がある。
「無謀ですね。間違いなく自滅します。あれは個人が出せる魔力の限界を超えている」
クロノは悪びれた様子もなく言った。その言葉にリョウとケンは眉をひそめる。
「あの…わたし、急いで現場に行きます!」
「その必要はないよ。放っておけば、あの子は自滅する」
「!?」
なのはが転送装置に行こうとしたらクロノがそれを止める。クロノの言葉になのはは驚いた表情をして動きを止めてしまう。
「仮に自滅しなかったとしても力を使い果たしたところを叩けばいい」
「でも…」
「今のうちに捕獲の準備を」
「了解」
クロノの非情の言葉になのはは戸惑い、その間にクロノがオペレーターに指示をだし準備させる。セクトはそれを満足そうに見つめる。
「私達は常に最善の選択をしなきゃならない。残酷に見えるかもしれないけど、これが現実よ」
「そんな…」
モニターにはいまだにフェイトがジュエルシードと必死に戦っている。その姿は痛々しく見てられないほどだ。
「ふざけるなよ…」
「なに!?」
「なにが最善の選択だ!最悪の選択の間違いだろうが!この屑どもが!!」
ケンが怒りだし、局員達を睨み付ける。
「なにを言うかと思えば…相手は犯罪者だ。なら弱ったところを狙うのがセオリーだろ!」
「相手はオレと同い年だぞ!なら助けるのが当然だろうが!」
ケンとセクトは口論を開始し、互いに睨み合う。リョウはそんな2人を無視さて何かを考えている。
「いくら同い年だろうが犯罪者には違いないんだ!情けなど不要だ!容赦しない!」
(それに俺はガキが嫌いなんだよ!やっぱり女は中学生以降からだな!おっぱいがわかりやすくでるからな!)
「ふざけるな!!テメエは人の皮を被った悪魔のようだな!!」
ケンは殺気をぶつける。ただ、下手くそなので周りにも殺気を洩らしてしまいリンディやクロノ、他の局員達にまで殺気を放ってしまい怯えさせてしまう。
なのはとユーノにも殺気を放っているが、リョウが壁になってくれてるおかげで2人には殺気に気付いてない。
「表へ出ろ!!テメエをぶっ殺してやる!!」
「面白い!返り討ちにしてやる!!」
売り言葉に買い言葉、ケンとセクトは転送装置でどっか行ってさまった。フェイトのいない場所でバトルをおっ始めた。
リンディとクロノが引き止める間もなく。
〔ユーノ。転送装置を動かせるか?〕
〔え?…動かせるよ。まさか〕
〔頼む〕
〔…わかったよ!〕
リョウはユーノに転送装置を動かせるか聞く。ユーノは使えると答える。リョウはなのはとユーノを連れて転送装置に向かおうとする。
「お待ちなさい!何処に行く気!?」
「決まってるだろ。現場に向かうんだよ」
「リョウ君…」