創造神の誕生(後)
□なのは編 第13話 なのは対フェイト!そして知る真実
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あのフェレットだった男の子が叫ぶ。撃ち終えた…もう私の体力はない。あの娘の周りは煙に包まれている。勝った…のかな?
煙が晴れる。い、いない!?何処に……こ、これは?私やこの空域に桜色の光が上空に上がっていく。これは…魔力?上を見上げるとそこには無傷のあの娘がいた!
「ふぅ〜。撃ち終わるとバインドって解けちゃうんだね」
そんな…なんでほぼ無傷なの?まさか、あの魔力弾の雨を障壁で防いだの!?
「今度は…こっちの番だよ!」
なのはSIDE
あぶなかったなぁ。リョウ君に訓練されてなかったら負けちゃってたかな?私は巨大な魔法陣を展開する。私の前に巨大な魔力弾が生成されていく。受けてみて!これがわたしの全力全開!
〔Starlight Breaker〕
「スターライト…ブレイカー!!!」
ディバインバスターのバリエーションの最大砲撃!巨大な砲撃がフェイトちゃん目掛けて発射する。フェイトちゃんは手のひらにある魔力弾をスターライトブレイカーに向かって撃つけど飲み込まれる。
フェイトちゃんは障壁を出して防ごうとしてるけど、砕けて直撃する!……勝った…勝ったの!リョウ君!勝ったの!
3人称SIDE
ケンはなのはとフェイトの戦いに気付き、急いで起き上がり見れる場所まで移動した。
「まさか今日だったとは…しかし、これはこれでチャンスだぜ!もうすぐで決着が着くな!その時にオレがかっこよく助けて…げへへ!」
ケンはあいも変わらず下ひた笑みを浮かべる。なのはのスターライトブレイカーがフェイトに直撃した。フェイトはゆっくり海に落ちていく。
「いまだ!待ってろよフェイトちゅわ〜ん!」
ケンは飛び出す。
「んなにぃ〜!」
が、その前にリョウがフェイトをキャッチした。
「…リョウ?」
「よ。フェイト」
「そうか…私、負けたんだ」
「よく頑張ったな。お疲れ様」
「うん…」
フェイトは涙を流す。それをリョウは優しく受け止める。バルディッシュは持ってるジュエルシードを出す。すると、空から紫色の雷が降り注いできた。
「きゃああ!」
「しっかり捕まれ!なのはも!」
「う、うん!」
リョウはなのはとフェイトわしっかり抱き抱えてユーノとアルフの場所まで移動する。その間にフェイトが集めたジュエルシードが上空に吸い込まれていった。
「プレシア…何故?」
「ゴホッゴホッゴホッ…!」
時の庭園。プレシアの部屋でなのはとフェイトの戦いを見守っていた。勝敗を決した跡、プレシアは雷魔法で牽制しながらジュエルシードを奪った。
「ハァ…ハァ…次元魔法は…もう体が耐えられないわね…それに…今のでこの場所も捕まれた。時間の問題ね」
プレシアは顔を苦痛に歪めながら呟く。もう限界なのだ。死が近付いてきているのが自分でも分かるくらいに。プレシアは画面に映っているフェイトを優しい目で見る。
「フェイト…よく戦ってくれたわね。こんな母親の為に…今までよく、頑張ったわね………」
愛しそうに画面に映るフェイトに呟く。画面はリョウに映り変わる。
「リョウ…アルフ…それに白い魔導師の女の子……フェイトとアリシアをお願い…」
プレシアは3人に娘のアリシアとフェイトに託そうと願う。
「さぁ…全てを終わらせましょう!」
管理局の武装局員達が時の庭園に突入している頃、リョウ達はアースラのブリッジに入室していた。アースラに行く途中でケンと出会い一緒に来る。
フェイトはリョウとなのはの間に立つ。局員がフェイトを拘束具で付けようとした。
「なにフェイトに付けようとしてんだよ!ぶっ殺すぞゴラァッ!」
が、ケンが殺気を振りまいたおかげで付ける事はなかった。もっとも本当はリョウが密かに殺気をだしたからなのだが、局員達となのは達は気付かなかった。
ブリッジには時の庭園の様子が映し出されていた。リンディがリョウ達が入ってきたのに気付いた。リンディの隣りにはセクトがいた。
「お疲れ様」
リンディがリョウ達に気付き、労いの言葉を言う。労うべきはなのはだけであり、リョウ達はほとんど何もしていない。リンディはフェイトに顔を向ける。
「フェイトさんにアルフさん?初めまして」
リンディは挨拶をするが、フェイトは手に待機状態のバルディッシュを握って顔を俯かせる。アルフに至ってはそっぽを向いている。
「総員、王座の間に突入!目標発見!」