創造神の誕生(後)

□なのは編 第13話 なのは対フェイト!そして知る真実
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その頃、画面には時の庭園に突入している武装局員がプレシアのいる部屋に突入していた。プレシアは堂々とした雰囲気で王座に座っている。

「プレシア・テスサロッサ!時空管理違法違犯の容疑で逮捕します!」

「すでにこの時の庭園は包囲されています!速やかに武装を解除してください!」

局員が武装解除を命ずるが、プレシアは動じる事もなくそのまま王座に座る。局員達はプレシアをグルリと囲む。

(マズい…このままだとアレが映し出されてしまう!頼む!気付くな!)

画面を見ていたリョウの顔に焦りの色が浮かび、見付からない事を祈る。が、そんな祈りも空しく1人の局員が隠し通路を見付けてしまった。
残った局員達もその隠し通路に入ってしまった。

「しまった!映すな!今すぐ映像を消すんだ!!」

リョウは慌てて映像を消すよう叫ぶ。ブリッジないた全員が突然のリョウの叫びに驚いた。いつも落ち着いたリョウが切羽詰まった声を上げるなんて思わなかったからだ。
だが…もう遅かった。

『『『!!?』』』

映し出された映像に、リョウ以外の全員が絶句した。ガラス張りのケースいや、カプセルのような物の中に液体の中を漂う全裸の少女アリシアが映し出されたからだ。
リョウ以外は驚愕して言葉を発せられなかった。特にフェイトに至っては自分そっくりの存在に釘付けになっていた。

「わ、私…?」

「ぐわあああ!」

「私のアリシアに近付かないで!」

フェイトは呟くとカプセルに近付こうとした局員がカプセルの前に現れたプレシアによって弾き飛ばされた。プレシアは局員達を睨みながら叫ぶ。

「う、撃てぇ!」

局員の1人が指示を出し、局員達はデバイスを構えてプレシア目掛けて魔力弾を放った。だが、プレシアの障壁によって全てかき消された。

「うるさいわ…」

プレシアは手を前に突き出す。

「危ない!防いで!」

『『『ぐわああああああ!!』』』

リンディは気付き防御するよう叫ぶが、遅くたくさんの紫色の雷が落ちて全ての局に直撃する局員達は悲鳴を上げ倒れた。

「いけない!局員達を転送して!急いで!」

「りょ、了解!」

リンディの指示で局員達はアースラに転送された。局員達は怪我を負ったものの死者は誰1人いなかった。リョウはその事に疑問を感じた。

(妙だな…威力があんまりない。手加減してるのか?それとも、予想以上に病が進行してる?)


「アリ…シア?」

リョウはプレシアを見つめながら考えた。そんな中フェイトは映像に映る自分と瓜二つの少女アリシアを見つめる。
プレシアはゆっくりとアリシアに近寄る。

「もうダメね…時間がないわ…たったこれだけのジュエルシードでアルハザードに辿り着けるかわからないけど……」

プレシアは後ろに振り返った。そして映っている場所に顔を向けて声を出す。

「フェイト。そこにいるんでしょ?」

「!」

フェイトはプレシアに呼ばれて体を小さく震わせ強張るわ

「貴女はね…アリシアの代わりにしよえと…私が造ったアリシアのクローンなのよ」

「え!?」

驚愕の真実にフェイトは信じられないといった表情になる。フェイトたーけじゃなく、なのはにアルフ、ユーノも驚愕した。

「プレシアは最初の事故の時に、実の娘のアリシア・テスサロッサを亡くしているの。“フェイト”という名は、当時の彼女の研究に付けられた開発コードです」

「よく調べたわね…」

エイミィが険しい表情でみんなに話した。プレシアはエイミィをよく調べたと称賛する。

「フェイト…正直に言うわ。…私ね。貴女を造り出した時から貴女を好きになれなかった。むしろ嫌ったわ……」

表情を暗くしながらプレシアは淡々と語る。フェイトはビクッと体わ震わせる。

「何故、私が貴女を嫌っていたのか。ある2人のお話でようやくわかったわ。私は貴女を“アリシアの代わり”としてしか見てなかったから…」

フェイトも、周りにいる全員が黙ってプレシアの独白を聞く。ただ1人、ケンだけは解せんな表情で聞いていた。

「……でも、それは間違い。アリシアの代わりでもない…貴女はアリシアじゃないし、アリシアの代わりでもない…誰でもない…貴女は“フェイト”だもの…」

プレシアは遠い目をしながら独白を続ける。まるで懺悔をしているかのゆうだ。

「フェイト…貴女を“フェイト”という、1人の人間として…私の1人の娘として見た時に…私は気持ちは大きく変わったわ……」

(まさか…やめろ。アンタは…)
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