創造神の誕生(後)
□なのは編 第17話 はやて家へお泊まり…そして闇の書起動
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「わたし、1人暮らしやん。両親は死んでるし人肌が恋しいんや。やから…今夜だけお願いや」
それは嬉しいやら恥ずかしいやら…まあ、構わないが問題はナルトとヒナタだな。
「ちょっと待ってな。両親に電話してOKか聞いてみるわ」
「うん!わかったで」
玄関に移動してナルトとヒナタに電話する。何となく答えはわかっているがな。
はやてSIDE
言った…言ってもうた。リョウ君に今夜一緒にいてほしいって気持ちはほんまや。それにリョウ君、カッコええからな。
多分明日の誕生パーティーには何人かの女の子が居るはずや。しかも全員がリョウ君に好意を持っとるはずや。ここで一歩でもリードしとかんとな。
「…はぁ!そんなんじゃねぇよ!寝ぼけたことをぬかすな!」
ひやあっ!玄関に居るリョウ君がいきなり大声を上げた。びっくりしたで!
「話を聞いていたか?おい!……だからな!なんでそうなるんだ!……待て!まだ話が終わって!…って切りやがったな!」
なにを話しとんのやろ?携帯な思いっきり怒鳴って…あ、リビングに入ってきた。リョウ君なんかあんまり顔色よくないで?
「ああ、はやて。両親から許可をもらった。泊まってやる」
「!ほ、ほんま!?」
「本当だ」
(クソッ!ナルトとヒナタのやろう!なにが彼女との一晩だよ!なにが一夜の過ちを起こすなよだ!確かにはやてが俺に好意を持っているのは知ってる!だからってそれはない!それに今日は“アレ”が起動するはずだからな)
やった!言ってみるもんや!あかん!緊張して顔が紅くなっとる!落ち着くんや!
「そ、それじゃあ…まずは一緒にお風呂でも「さすがに1人で入れるだろ」ぶぅ〜」
ダメか。しゃあないから1人で風呂に入る。約15分以上風呂から上がり、次にリョウ君が入る。10分以内にリョウ君が上がってきた。
リョウ君の髪…濡れてて色っぽいわ。男の子やのに卑怯やわ。わたしも髪を濡らしても色っぽいはずやのに…なんで紅くならんのやろ?
「ちょっと暇だからゲームしようぜ。なんかあるか?」
「あるで。中古しかないけどええか?」
「いいぞ」
わたしはリョウ君とゲームをすり。わたしはこれでもかなりやりこんでんねんけど、リョウ君の方が上手い。
大分やってたけど、ふわぁっ…なんか眠うなってきたな。
「もうこんな時間か。そろそろ寝るか?」
時計を見るともう11時過ぎやった。ほんまや。いつの間にかこんな時間になっとった。一緒に風呂に入られへんかったからこれやったら…
「そやな!んで、あんな…」
「?」
「一緒に…寝てくれへん?」
「…はい?」
「やから…今夜だけ一緒に寝てほしいんや」
「…まず理由を教えてくれ。なぜそう至ったのかを」
「さっきも言ったけどわたしは1人しかおらへん。やから…人肌が恋しいんや」
ダメ…かな?
「…はぁ。わかった。今夜だけだぞ」
!!やった!一緒に寝てくれる!どないしよ!ものすごく胸の音が聞こえる!バクバクいっておさまらへん!
わたしとリョウ君は自室のベッドに潜り込む。リョウ君がわたしをベッドに運んで居れてくれた。リョウ君、力持ちなんやな。
そしてリョウ君もわたしの隣りのベッドに潜る。
「さて…おやすみはやて」
おやすみリョウ君。わたしとリョウ君は瞼を閉じて眠る…………んやけど寝られへん!隣りにリョウ君居るから全然眠れへん。
どないしよ……コチコチと時計の針の音しか聞こえへん。ゆっくり時が進んでんのがようわかるわ…ほんまにどないしよ…
3人称SIDE
はやては顔を紅くしてリョウの寝顔を見ているため、なかなか眠れなかった。そんな中、時間は進んでいる。リョウは寝たふりをしながら待っていた。ある物が起動する時間まで。
そして午前0時にその時は起こった。
「!?な、なんや!?」
「…」
(どうやら起動したようだな)
はやての机の上に置いてあった鎖で開けられない書物が魔法陣を描きながら宙に浮かぶ。鎖は砕け、書物の中が開く。
中身はまっさらの白紙でパラパラとページが開く。そして1ページだけそこにはなにかの文字が描かれていた。そのページから強烈な光が部屋中に広がる。
リョウとはやては目を瞑る。その書物の名は闇の書。今、新たな物語が始まりの合図がなった。