創造神の誕生〜vividな外伝〜
□Memory26 新たなお友達
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僕も?なんだろう?わからないけど、一応一緒にいる。ヴィヴィオ達にはあとでと言っておいた。今、この部屋にいるのは僕とリョウさんとまどかさんだけ。いったい何の話?
「あの…話って何ですか?」
「…誰もいないな」
リョウさんは一旦目を閉じたあとまたすぐに目を開く。
「単刀直入に言う。まどか、君はどっちのまどかなんだ?」
リョウSIDE
「?!…どういう、意味ですか?」
少し理解したようだ。この反応は間違いないな。あとはどっちのまどかなのかだな。
「君は魔法少女のまどかなのか?それとも神になったまどかなのか?どっちだ?」
「…………神になったほうです」
神になったまどかのほうか。見た目は中学生の制服を着てるまとかだもんな。
「あなたは…何者なんですか?なぜあなたがわたしのことを?」
まどかは俺に警戒している。まあ納得だけどな。これだけ知ってればな。
「リョウさんどういう事なんですか?なんでまどかさんのことを?」
ん?トウヤは知らないのか?それとも記憶が霞んできてるのか?どっちにしろ説明しなきゃな。
「トウヤ。まどか☆マギカ、通称まどマギを知ってるか?」
「え?知ってます…ってええ!?もしかして!」
「そ、この子があのまどマギの主人公のまどかだ」
「………ええぇぇ〜〜〜〜〜!!」
トウヤが叫ぶ前に咄嗟に部屋に防音結界を張る。突然の叫びにまどかはびっくりした。まあそうだよな。まさかあの有名なまどマギの主人公が目の前に出るんだからな。
しかも原作最終回後の姿。叫ぶのも当然だよな。
「ホントにあのまどかさん?」
「はい?あの…何の事かサッパリわからないのですが」
そこはトウヤが説明する。原作の流れを知ってるんだな。まどかは俄かに信じられないといった表情になる。
「そんな…わたしやほむらちゃん達の物語がアニメに…」
言葉だけではわからないな。論より証拠を見せればいい。ゲート・オブ・バビロンからまどマギの最終巻のDVDを取り出す。
俺のゲート・オブ・バビロンにトウヤとまどかは驚いたな。ちょうどテレビとDVD機器があるからそれを見せる。それを見せるとまどかはさらに驚く。
「…ほ、ほんとにわたし達の物語がアニメに…」
「信じる事ができたか?」
「はい…」
なんとか理解はできたようだ。かなりショックだよな。自分達は真面目に必死に頑張ってた物語がアニメになってるんだからな。
「それでリョウさん。僕はいったい何をすれば?」
「ああトウヤ。お前は今後まどかの世話を頼む」
「ぼ、僕がですか!?」
何を驚いているんだ。この事を知っているのは俺とトウヤの2人しかいないんだからな。
「ど、どうして僕なんですか?」
「この事を知ってるのは俺とお前だけだ。だからお前にはまどかの事を任せる」
「それだったらリョウさんが!」
「俺には無理」
俺は大人だし。なによりこういうのは年の近い奴に任せればいいんだからな。
「…なんだか納得できないけどわかりました」
「決まりだな。というわけでまどか。今後はトウヤ、彼に面倒を見てもらいな」
「あ、はい」
「…え〜と。改めてよろしくまとかさん」
「…うん。よろしくねトウヤ君!でいいよね?」
「はい!」
まどかはトウヤに任せて俺は結界を解いてなのは達と合流する。昼はトウヤ達子供組はピクニックに俺やなのは達大人組はまたトレーニングをする。
3人称SIDE
ヴィヴィオ達子供組はまどかを加えてピクニックを再開する。まどかは今まで経験した事無い人数とのピクニックに戸惑いを覚えながらも楽しんでいだ。
「そういえばまどかさんはいくつ何ですか?」
「えと…14歳だよ」
「私やロクサスさんより一つ年上なんですか」
「私とエリオとキャロと同い年か…キャロよりは背は高いね」
トウヤを除いたヴィヴィオ達はまどかが14歳だった事に多少驚く。どちらかといえば小学生位だと思ってたからだ。
3時になり、ヴィヴィオ達はロッジに戻りおやつの摘みながらリョウ達のトレーニングを見る。
「これが…この世界の魔法の戦いなのですか?」
「うんそうですよ。びっくりしました」
「うん。わたしの知ってる戦いとは違う。しごい…ほむらちゃん達とは」
トウヤとまどかは小声で話し、まどかはこの世界の魔法戦に驚く。まどかの知ってる魔法戦といえば武器を使った戦い。