創造神の誕生〜vividな外伝〜

□Memory26 新たなお友達
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しかし、リョウ達がやってるのは魔力弾を使ったり空を飛んだりとまるでまどかが夢見た魔法そのもだ。ただやはり武器を使うところは同じのようだ。この差は魔法が知られてるのと知られてないであろう。

(これをほむらちゃん達がみたらどんな反応をするのかなぁ)

「もっともこれだけの密度のある訓練をするのはここだけだよ。ここにいる人達全員トップクラスの魔導だから」

「トップクラス…」
(ほむらちゃん達より強い。わたしよりも確実に…強い)

まどかは親友達とリョウ達との実力差を理解した。これでも神になった存在だ。ちなみにまどかは親友達よりは強いがそれでも勝てないとわかっている。
もっともそれは買い被りすぎだが。

「特にリョウさんは別格だよ。この中で圧倒的に強いから」

「そんなに…」

まどかは十分に力の差を見たのにさらに強い者がいると知り。愕然とする。訓練も終わりまどかはいっぱいいっぱい驚きながら夕食を食べ、温泉に浸かり寝た。



ヴィヴィオSIDE



オフトレツアーを終えたわたし達はミッドチルダに帰ってきた。なのはママとフェイトママは車をまわしてくるのでわたし達は待つ。
それまでわたし達はインターミドルの事を知らないまどかさんとかに詳しく教える。

「そのインターミドルにトウヤ君達は参加するんですね」

「うん。そうだよ」

「でもインターミドルってかなり沢山の子が出場するんでしょ?予選会とかあるんだっけ?」

「あ、ええと…確か地区選考会というのがあって」

「そーです!選考会では健康チェックや体力テスト、あとは簡単なスパーリング実技があって」

「選考会の結果で予選の組み合わせが決まるんです!」

「普通の人は“ノービスクラス”選考会で優秀だったり、過去に入賞歴があったりする人は“エリートクラス”から地区予選がスタートします」

わたしとリオとコロナがちょっとした説明をする。わたし達は初出場だからまずはノービスクラスだからだけどね。

「勝ち抜き戦で地区代表決まるまで戦い続けて。そうしてミッドチルダ中央部17区から20人の代表と前回の都市本選優勝者が集まって」

「「「その21人で夢の舞台、都市本選です!」」」

そこでミッドチルダ中央部のナンバーワンが決まるんだ!しかもTV中継も入ります!まあ、さすがにわたし達のレベルじゃ本選入賞とか夢のまた夢だもん。
一応わたし達は都市本選出場を最高目標にしてる。

「その…都市本選で優勝したら終わりですか?」

「いや、もちろんその上もあります。都市選抜で世界代表を決めて選抜優勝者同士で“世界代表戦”です。ちなみにミッドだと選抜メンバーは男女ともに3人です」

「そこまで行って優勝すれば……文句無しに“次元世界最強の10代女子と男子”だな」

でもそんなのわたし達にとっては遥か先の夢……狙うなら10年計画で頑張って先を見据えないと。でも、いつかきっと叶えるんだ!

「ノーヴェさん。率直な感想を伺いたいんですが。今の私達はどこまで行けると思われますか?」

あ…それは気になる。

「元々ミッド中央は激戦区なんだ。DSAAルールの選手として能力以上に先鋭化してる奴も多い。その上での話として聞けよ。ヴィヴィオとリオとコロナの3人は地区予選前半まで」

え?

「ノービスクラスならまだしも、エリートクラス相手じゃまず手も足も出ねー。アインハルトとトウヤとロクサスの3人もいいとこ地区予選の真ん中へんまで。エリートクラスで勝ち抜くのは難しいだろうな」

そんなに差があるんだ。それにアインハルトさんやトウヤ君ですら難しいなんてレベルはかなり高いんだ。

「でも!!まだ2ヶ月あるよね!?その間、全力で鍛えたら?」

「ま、どうなるかはわかんねーな。あたしも勝つための練習を用意する。頑張ってあたしの予想なんかひっくり返してみせろ!」

「「「はいっ!」」」

よ〜し!頑張るぞ!目指せ都市本選出場!!



ロクサスSIDE



ノーヴェさんがアインハルト達に基礎メニューを教えてる。オレとトウヤはどうするのかな?

「リョウさん。オレとトウヤは?」

気付いたようでアインハルト達がこちらを向く。アインハルト達も気になるようだ。

「俺は細かい事は面倒いからシンプルにするぞ。2人は俺と実戦形式の模擬戦をする」

実戦形式の模擬戦?どういう事?

「まあ簡単に言えばとにかく実戦経験をたくさん積んで練度をあげるという事だ。幸いにも俺は多武装を使える人間だから経験はたくさん積める」
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