創造神の誕生〜vividな外伝〜

□Memory27 まさかもう1人の…
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「我のオリジナルがこれでは我の将来は…いや!我は絶対にオリジナルより大きいはずだ!」

「それはどこを見て言うとんのや?偉そうな子やなぁ。これでも結構おっきりねんで!」

なのは達につっ掛かってるのが昔のなのはとフェイトとはやてにそっくりな子か。本当にそっくりだな。いったい何者?

「来たかリョウ」

「【リインフォース】お前も居たのか」

「はい。私ならあの3人の説明ができると」

なるほな。リインが関係してるって事はあの子達はまさか…

「あ、リョウ〜!」

グムッ!フェイトそっくりの子が俺に抱き付いてきた。タックルで。

「何をしているのですか!私だってリョウさんに抱き付きたいのに!」

「離れよレヴィ!そこは我が抱き付く場所だ!」

「やだ〜!」

なんだこの状況は?俺を巡って勃発してるよ。この光景に俺だけじゃなく全員が唖然としてる。なんか懐かれ具合が半端ないのだが?

「とりあえずリイン。説明できるんだよな。よろしく頼む」

「わかりました」

俺は説明を聞くためにリビングにあるイスに座る。もちろんその隣りになのはそっくりの子とはやてそっくりの子。膝元にはフェイトそっくりの子が。
なのは達とヴィヴィオが睨んでいる。

「さて、説明してくれないか?できれば早くな」

「わかりました。まずその子達の正体ですが…」

「そうやでリインなんで私となのはちゃんとフェイトちゃんにそっくりなん?」

俺は理解した。この子達の正体は間違いなくアレだ。

「この子達は闇の書の防衛プログラムです」

…やはりか。しかし、何故今ここにいるんだ?アレは俺が塵にしたはずだ。

「それって…あのバグの事?化け物の…」

「そうです」

「なんであのプログラムが?」

「確かにプログラムはリョウの手により消し飛びました。しかし、密かにそのプログラムはゆっくりと修復を始めていました」

なるほど…あの塵から修復と蘇生を。さすがは闇の書。しつこいな。

「それで何故なのはとフェイトとはやてにそっくりなんだ?普通は奴か俺だろ?」

「それは蒐集した時に主が一番だったのだと判断します」

要するになのは達が一番コピーしやすかったのか。なんだそりゃ。まあ納得したけど。問題は…

「何故貴女達がミッドにいたのですか?それに何故昔の主達の姿に?」

「……我らは1年前になんとかこの姿になり、管理世界を彷徨っていた」

前衛気付かなかったな。こるだけの魔力があるのに。

「私達はまだ不完全でしたので魔力もそんなにありませんでしたから。しかし、そこで…」

3人は突然俯き苦しい表情になった。まさか…

「僕達は非合法の研究所に連れて行かれて違法実験されたんだ!」

どうやら管理局から逃げた元お抱えの科学者が持つ研究所に連れさられてそこでモルモットのごとく違法実験を繰り返されたらしい。
とりあえずは無事だったものの元からいた者達なんかは実験中に死んだりさて酷いものだったようだ。そんな中、なんとか逃げ出して今にいたると。

「酷い…」

「屑どもが。まだしぶとく生き残っていたか」

俺達は怒りで一杯になった。さて…問題はこの子達をどうするかだ。

「私達の家族にしれば?」

「…いいんじゃないかな?」

確かにそれなら安全だし何よりこの子達の為にもなるな。

「しかし…」

「いいの?」

「いいも悪いも貴女達が住みたいのなら構わないよ」

「そうだな。お前達が望むなら俺達は家族になろう」

シュテルとレヴィは既に乗り気だ。しかし、ディアーチェだけはちょっとイヤそうな顔をする。

「何故我が塵芥の家族にならねばならん!」

「ならばディアーチェだけはあの研究所に捕まりますか?」

「うぐっ!」

シュテルって結構キツいな。ディアーチェは王様気質っぽいし。

「どうします?」

「ウヌグググ…わかった!我はあんな所に戻ろうとうない!家族でもなんでもなってやる!」

「そう言うわけでよろしくお願いします」

ディアーチェがリーダーっぽいけどシュテルが真のリーダーだな。

「あ、そうそう。その前に貴女達に私達の呼び方をしっかりさせないと。私達の事は母さんとリョウ君の事は父さんね」

「しかし…私達の呼び方は既に定着が」

「い・い・ね!」

「「「は、はい…」」」

なのは…怖い。こうしてこの3人は俺達の娘になった。そのせいで何故かヴィヴィオがよく俺に懐くようになった。
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