ナルト短編

□通じ合った愛
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………うん。時間は大丈夫。服も問題ない、と思う。まだ寒い時期だからあったかい恰好をしてる。ナルト君、私の恰好をどう思うかな?や、やっぱりちょっと恥ずかしいかな。
浮き足立ってるのは自分でもわかる。でも、いまだにふわふわした感覚はなくならない。一ヶ月前の戦いの時にナルト君に好きって告白されて、一緒に転生眼を破壊して、切れ端だけど編んだマフラーを貰ってくれて、そして……ナルト君とキ、キスをして////////
まさか…あんな所でなんて///////今思い出しても恥ずかしいよぅ///////でも、その分ナルト君には辛いことさせちゃったな。転生眼を破壊するためとはいえナルト君の想いを一時裏切ってトネリと同行して。
操られてたとはいえナルト君に拳を振るって。ナルト君は気にしてないと言っても私は気にしちゃう。うぅうん。もう気にしちゃいけない。過ぎた事だし今はナルト君とのデートを楽しまないと。
今日もハナビにからかわれちゃった。もぅ…ハナビったら。あんなことがあったのにケロッとしてマセルなんて。
そんな事を考えてる間に待ち合わせ場所に到着した。ナルト君もすでにいる。

「ごめんなさい。遅れちゃって!」

「いや、俺もついさっき着いたばっかだってばよ。それよりそろそろ行こうってばよ」

「あ、うん」

私とナルト君は手を繋いで出発する。ナルト君と手を繋いでるだけで心がポカポカして嬉しくてしょうがない。ハナビは大胆にしたらって言うけど私はこれでいいと思う。

「ヒナタの服。とってもかわいいってばよ//////」

「あ、ありがとう//////ナルト君の服も格好いいよ」

「お、おう//////」

よかった。ナルト君に喜んで貰えて。それにナルト君、また新しく編んだ赤いマフラーを巻いてくれて綻ぶ。

「で、で今日はどうする?」

「あ、うん。今日はアンティーク店にね。欲しかった物が合ったの」

「そっか。なら行こっか。なあヒナタ」

「なに?」

「大丈夫か?」

?どういうことだろう?私は別になんともないし。なんだかナルト君、とっても真剣な表情をしてる。

「いや、サクラちゃんから聞いたんだが俺とヒナタは付き合ってんだよな」

ナルト君から付き合うって言葉を聞いた瞬間、顔が赤くなっていくのがわかる//////や、やっぱり恥ずかしい//////

「俺ってば付き合う前までいろんな娘から物を貰ってたんだ。ま、ただ貰っただけで中身は開けて見てないし。で、あの月の崩壊を防いでまた増えるんだろうなって思ってたんだけど。ヒナタと付き合ってからそれが減ったんだよな。だから、その…」

ナルト君の言いたいことはわかる。サクラさんも言ってた。ナルト君は里の世界の英雄だからモテてるって。だからそんなナルト君とお付き合いをしている私に風当たりが良くないって。
要するにイジメにあってないかって言いたいんだ。ナルト君、優しいなぁ。そんなナルト君だから私はアナタを好きになったんだよ。

「大丈夫だよ。何にもされてないよ。心配しないで」

「そ、そっか。よかったってばよ。“俺の大切なヒナタ”になにかあったらまた不貞寝しちまうってばよ」

「ナ、ナルト君//////」

「あ…//////」

お、俺の大切なヒナタって//////ナ、ナルト君の口からそんなことが聞けたのは嬉しい//////け、けど…//////さすがに大胆すぎるよぅ//////はぅ〜//////

「あぅ〜//////」

「あ〜//////そ、そろそろ行こうってば//////」

「あ//////う、うん//////そうだね//////」

そ、そうだった。いつの間にか2人とも立ち止まってた。いけない。私はまたナルト君と手を繋いで歩く。今日も幸せいっぱいの日でありますように。
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