創造神の誕生(後) ―StS〜ネギま―
□なのは編 第46話 いざ、決戦へ
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3人称SIDE
転生神が出現する前、奴等はかなり混乱していた。
「だめだ!やはりゆりかごは見当たらない!」
「スカリエッティめ!いったいどこに隠しやがった!」
「変態科学者ふぜいが!」
奴等はゆりかごが無くなり見付からないことに困っていた。本来ならヴィヴィオを救出(さらって)してゆりかごを起動させるつもりだった。
しかし、計画は頓挫失敗。六課メンバーとリョウにより阻止された上に合ったはずのゆりかごがどこかにいった。
さらに裏切った局員どもを編成に大忙しであったのだ。
「仕方ない…まあ無くてもどうとでもなる。いくぞ!全戦力を持って管理局を滅ぼし、我らが世界の支配者となるぞ!」
そして、転生神はミッドチルダに現れた。それはいい。ただ問題は艦が問題だった。それはゆりかごだった。ただのゆりかごではない。
銀色のゆりかごである。
「我らは転生神である。人々よ!お前達は我らに従うべきである!管理局は過ちをし過ぎた。我らは違う!正しきあるべき世界を作る!世界よ!我らに従え!」
転生神の首魁は高らかにそう叫ぶ。そんな中、ゆりかごは着実に現場に近付いてきていた。
「全く…分かりやすいったらありゃしない」
「その通りだね。結局の所彼らは自分達が支配したいんじゃないか」
王座の間にてモニターで見ていたリョウとスカリエッティ。2人はただ呆れ果てるほかなかった。
「転生神とやら…貴様らの思い通りにはさせぬ!」
そこに新たにレジアス中将が演説を開始した。こっからは大将同士の言葉の応酬が始まる。
「貴様らの目指す世界はただの自分の欲望を吐き出すためのもの。そんなもの誰も望んではおらん!」
「くだらないことを…力を持つ者は支配して当たり前なのだ!それが力を持つ特権だ!」
「違う!力を持つ者とは力無き者達の盾となり剣となる者だ!貴様らのような欲望に塗れた者とは決して違う!」
「ふん!所詮は正義という言葉に踊らされた愚か者か!」
ミッドのためにと己が欲望のため。どちらに民衆が傾くかわかる。
「これ以上の問答は不要。こうなったら貴様らを滅ぼして世界を支配してやる!」
転生神は全戦力を投入してきた。その中、ようやくゆりかごが到着した。
「ゆりかごだと!?なぜここに!?クッ!だがこの艦にはかなわない。ゆりかご…否、神の座には無力だ!力の差を見せてやろう!」
ゆりかごが到着すると空は地が敵に生め尽くされていた。もっとも、転生達は襲撃の時にかなり減らしたので今では裏切った局員達がメインとなっている。
「優越ながら私が号令をしよう。全員出撃だ!敵を1人残らず倒すんだ!」
スカリエッティが号令するないなや、ハッチが開き、なのは達が出撃する。
「俺も行く。ヴィヴィオはここで待機だ」
「うん!…気をつけてパパ!」
「ああ」
ヴィヴィオは聖王モードになったのを確認してリョウも出撃する。リョウは影分身を一体出して地上に下り立たせる。
リョウはバサラをソードモードにして先に突っ込む。今、全世界を賭けた大決戦の幕が上がった。